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細田官房長官は5日、拉致被害者の曽我ひとみさんと夫ジェンキンスさんら一家がインドネシアの首都ジャカルタで9日に再会すると発表した。曽我さんは8日に日本を民間機で出発。ジェンキンスさんと2人の娘は日本政府がチャーター機で9日に平壌まで出迎え、北朝鮮を出国させる。一家の再会は一昨年10月に曽我さんが帰国して以来、1年9カ月ぶりとなる。
一家は当面、ジャカルタ市内のホテルに宿泊する。再会場所については観光地のバリ島やジョクジャカルタなども検討されたが、最終的にジャカルタに決まったのは、(1)日朝両政府の大使館があり、警備もしやすい(2)医療施設が整っており、体調面で不安があるとされるジェンキンスさんが安心できる−−などの理由からだ。
ただ、細田長官は「長期滞在も視野において考えたい。今後の滞在のありようは家族中心に決めていくようにしたい」と述べ、いずれはジャカルタ以外の都市に滞在場所を移す可能性も示した。
政府は5日、準備のために警察庁職員2人をインドネシアに派遣。6日に外務省や政府の拉致被害者・家族支援室の職員ら4〜5人を派遣する方針。ジャカルタでは政府職員約10人が曽我さん一家の支援にあたる。
曽我さんには中山恭子・内閣官房参与が同行。ジェンキンスさんらの平壌への出迎えには、外務省の斎木昭隆・アジア大洋州局審議官と支援室の小熊博室長らが向かう。医師も同行する。ジェンキンスさんらには北朝鮮の関係者数人が同行してジャカルタ入りする見通しだ。
ジェンキンスさんらの出迎えにチャーター機を使うことについて、細田長官は「平壌−ジャカルタ間に直行便がない。拉致問題解決に配慮し、一刻も早く安全に再会を実現すべきだと利用することにした」と説明。滞在費用についても「(最終的な一家の帰国・来日までの)経過的な経費等は予算措置を講じるつもりだ」と語った。
再会の日程は当初、11日の参院選投票日後が有力視され、細田長官も2日の記者会見では「(選挙前の実現は)かなり厳しい」との見方を示していた。それが投票日前に早まったことについて、細田長官は「選挙を有利に戦うためでは」との記者団の質問に、「むしろ解決が遅れたことをおわびしつつ、どうにか実現したなあと思っている。政治的な問題というよりは人道的な問題だ。一日も早い方がいい」と説明した。
曽我さんは、ジェンキンスさんと娘2人を、ともに故郷の佐渡島に永住するよう説得する考え。細田長官は会見で、ジェンキンスさんが来日すれば訴追する方針を崩していない米政府との調整について「法的に詰めなくてはいけない。問題が残っていることは承知している」と語った。
(07/05 20:35)
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