政府は15日、ジャカルタに滞在中の拉致被害者曽我ひとみさん(45)一家を夫ジェンキンスさん(64)の病気治療を目的に帰国・来日させる日程について、早ければ18日にも実現させる方向でインドネシア政府や北朝鮮当局などと調整に入った。
ジェンキンスさんは4月に北朝鮮で受けた開腹手術の手術痕が化膿(かのう)しているほか、手術した部位以外にも疾患があることが、13日に現地の病院で受けた検査で分かった。ジェンキンスさんへの負担を考慮し、チャーター機の使用を予定している。
関連して小泉首相は15日昼、「病気治療の点から考えれば、日本で治療した方がいい」と記者団に語った。細田官房長官は同日午前の記者会見で、ジェンキンスさんの病状について「日本で治療するのがベストだと(現地に派遣した)医者が言っている。生命、身体が火急を要する状況で、検査、治療、あるいは再手術を含め、早急にやる必要がある」と述べ、日本での早期の治療の必要性を強調した。具体的な症状などについては、プライバシーを理由に明らかにしなかった。
(07/15 12:39)
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