ベーカー駐日米大使は15日、拉致被害者曽我ひとみさんの夫で元米兵のジェンキンスさん(64)について「米政府は彼の健康状態と家族が置かれている状況に同情している」として、病気治療を目的に来日した場合、ただちには身柄の引き渡しを求めない考えを示唆した。東京都内の米大使館で記者団に語った。
一方、ジェンキンスさんは在韓米軍配属当時の65年に北朝鮮に脱走したとされることから、大使は「彼は脱走兵として分類されている。日本に来れば身柄引き渡しを求め、日米地位協定に沿って手続きする」として、米政府の原則的立場に変更はないことも強調。いつ引き渡しを日本政府に求めるかについては言明しなかった。
(07/16 01:29)
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