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26年前、東京都足立区の区立中川小学校の教諭だった石川千佳子さん(当時29)を殺害したとして、同校で警備員をしていた千葉県内に住む男(68)が警視庁綾瀬署に自首した。同庁が22日、男の供述に基づいて同区内にある男の元自宅の床下を捜索したところ、石川さんとみられる遺体が見つかった。
同庁は、遺体を司法解剖して身元を確認したうえで、男を殺人と死体遺棄容疑で書類送検する方針。しかし事件は時効(15年)が成立しており、不起訴になる見通しだ。
石川さんは北朝鮮によって拉致された疑いが否定できないとして、拉致被害者家族の支援団体「救う会」が設けた特定失踪(しっそう)者問題調査会が氏名を公表していた。
捜査1課の調べや男の供述によると、男は学校が夏休み中だった78年8月14日午後4時半ごろ、中川小(同区大谷田3丁目)の廊下で石川さんと口論となり、口をふさぐなどして殺害。遺体を車で当時住んでいた同区六木2丁目の自宅に運び、床下に埋めたという。
遺体は床下約1メートルの地中にビニールシートにくるまれていた。中には石川さんの持ち物も入っていた。
妻の不在時に埋めたという。男は最近までこの家に住んでいたが、「家が区画整理のため取り壊されることになり、更地になったら見つかると思った」と、21日に自首した。
当時、北海道の石川さんの父親が警察に家出人捜索願を出していた。
北海道小樽市に住む石川さんの弟憲さん(53)の話などによると、石川さんは失踪直前の7月末から8月12日まで東京都教職員生協主催の東西ヨーロッパ研修旅行に行っており、行方不明になったのは帰国して間もない時期だった。8月15日になって、実家に同校校長から、「当直なのに出勤していない」と電話があり、行方不明になったことがわかった。
その後、87年の大韓航空機爆破事件の実行犯とされる金賢姫・元死刑囚の教育係「李恩恵」が石川さんではと考え、拉致の可能性を疑うようになったという。特定失踪者問題調査会にも弟が届け出ていた。男は石川さんの名が公表されていたことを知らなかったという。
憲さんは「一つの区切りがついた。失踪の5年後に心配しながら亡くなった父と同じ墓に入れてあげられる」と話している。
調査会にはこれまでに約400人分の情報提供があり、202人の実名を公表。うち4人について国内での生存が確認されており、「国内で死亡」と警察が発表したケースも1例ある。
(08/22 23:40)
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