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日航機「よど号」ハイジャック事件で、現在も北朝鮮に残る元赤軍派メンバーとその家族計10人のうち、メンバーをのぞく家族6人全員が、今夏までに帰国する方針を固めていることが関係者の話でわかった。80年に欧州で失跡した石岡亨さん(当時22)、松木薫さん(同26)の拉致事件への関与が指摘されている妻2人も含まれる。警視庁公安部は帰国し次第、2人を旅券法違反容疑で逮捕し、拉致事件についても関連を調べる。
帰国するのは、若林盛亮容疑者(57)の妻佐喜子容疑者(50)と故田宮高麿元幹部の妻森順子容疑者(51)、メンバーらの子供3人、メンバーの妹の夫の計6人。3月の佐喜子容疑者から順次、数回に分けて帰国するとみられる。
北朝鮮には現在、若林容疑者のほか▽小西隆裕(60)▽赤木志郎(57)▽安部(現姓・魚本)公博(56)の3容疑者=いずれも国外移送略取容疑などで国際手配=がいる。
帰国の条件として「日本人拉致容疑の払拭(ふっしょく)」を挙げ、日本政府代表との協議を求めているが、帰国のめどは立っていない。
よど号グループは「無罪帰国」を主張してきたが、「逮捕覚悟で帰国する」と軟化。妻子を順次帰国させてきた。
これまでに妻子ら23人が帰国、支援者グループは、残りの家族全員を帰国させる方針を北朝鮮のメンバーに伝え、了承されたという。
佐喜子容疑者と森容疑者は、石岡さんと松木さんが失跡した80年当時、スペインで2人と行動をともにしていた疑いを持たれている。バルセロナの動物園で石岡さんと2容疑者が一緒に写った記念写真も見つかっており、捜査当局は2人が拉致事件の経緯を知っている可能性があるとみている。石岡さんらについては、02年の日朝首脳会談で北朝鮮側が拉致を認めたものの、すでに死亡したとしている。
よど号グループは「石岡さんは旅の途中で偶然出会った旅行者。松木さんとはまったく接点がない」と反論している。
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〈キーワード・よど号事件〉 70年3月に起きた日本初のハイジャック事件。赤軍派活動家9人が日航機「よど号」を乗っ取り、北朝鮮に渡った。9人のうち3人が北朝鮮で死亡、2人は帰国後、国外移送略取罪などで有罪判決を受けている。乗客らはソウル・金浦空港で解放された。
(01/06 06:13)
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