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アスベスト、5年で死者1.5万人超も 環境省が初試算

2005年10月14日09時21分

 環境省は13日、アスベスト(石綿)を原因とする中皮腫(ちゅうひしゅ)と肺がんの死亡者数が、2010年までの今後5年間で、最大で約1万5000人を超えるとする初の試算をまとめた。治療費や遺族への一時金支給などを行う「石綿新法」の基礎となる数字で、同省はこれをもとに企業と国で設ける救済のための基金の規模などを確定する。

 同省は石綿の吸引から発症、死亡までを40年と仮定した。中皮腫による死亡者数は、95〜04年の人口動態統計をもとに推計。中皮腫の死者は95年の500人から04年は953人に倍増したが、60年代に石綿輸入量が増えたことから、今後、死者数はさらに増加し、06年以降は毎年1000人以上、10年には1500人になり、5年間で6000人が死亡するとした。

 肺がんによる死亡者数は、労災認定者のうちの中皮腫と肺がんの割合と同様、中皮腫の約7割になる場合と、国際労働機関(ILO)の研究者が指摘する1.6倍の二つの場合で推計。前者の場合は10年までに約4100人、後者は約9600人で、中皮腫と肺がんを合わせた死亡者数は最大で1万5600人になる。

 同省は、法規制や行政指導などの効果がでて11年以降は死亡者は減少傾向をたどるとしているが、効果がなければ、その後も死亡者は増え続ける可能性もある。

 石綿被害については、早稲田大学の村山武彦教授が00年から40年間に、中皮腫だけで約10万人が死亡するとの推測をしているが、環境省が推計するのは初めて。


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