試飲はお預けですが… 高校授業で焼酎仕込み 熊本
2005年10月29日
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淵上裕仁教諭(右)の指示で、もろみの原料の米麹を計量する食品科学科の3年生たち=熊本県あさぎり町の県立南稜高校で |
全国でも珍しい純米焼酎づくりの授業に今年度から取り組んでいる熊本県あさぎり町の県立南稜(なんりょう)高校(片岡正実校長)で、初めての仕込みが始まった。28日は食品科学科の3年生が実習室を改造した「焼酎蔵」で、米麹(こうじ)を発酵させたもろみをつくる1次仕込みに挑んだ。
同校がある人吉球磨地方は、蔵元28社を抱える球磨焼酎の本場。同校は、酒づくりの知識・技術を学ぶと同時に、伝統産業への理解や地元企業との連携を深めるため、みそやしょうゆをつくる「醸造」の授業に焼酎づくりを採り入れ、同科3年の必須科目とした。
初日の仕込みでは、3年生41人のうち、第1班20人が計量した米麹に水や酵母菌を混ぜて保温し、温度の記録をつけるなどした。このあと、1週間程度でもろみができるという。これから約2カ月間、第2班21人と分担しながら、もろみに蒸し米を混ぜる2次仕込みや、常圧、減圧の各蒸留法を実習する予定だ。
授業では焼酎60リットル、一升びん換算で30本強ができるという。来年1月には、地元の杜氏を招いての品評会も予定している。ただし、おいしい焼酎ができても、生徒は試飲も販売もできない。同科を担任する淵上裕仁(ひろやす)教諭(33)は「何本か保存しておいて、生徒が成人を迎えた時に味わえるようにできたら」と話している。
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