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秋特集2005
〜ワインを飲む楽しみは、知る楽しみによってさらに深まる〜

ワイン王道へのアプローチ(1) ヴァラエタルワイン

2005年10月19日

青木冨美子 〈プロフィール

 「ワインを飲む楽しみは、知る楽しみによってさらに深まる」。この言葉はワインと映画の素敵(すてき)な関係をまとめた拙著『おいしい映画でワイン・レッスン』を上梓(じょうし)した折、ワイン界の重鎮、故麻井宇介先生から書評としていただいたものです。何の脈絡もないままワインを飲むより、ワインの薀蓄(うんちく)を知って飲むほうが、楽しみ方、味わい方、また、その時の印象などが全然違います。そこで今回は本格的なワインシーズンをよりエンジョイするために、“ワイン王道へのアプローチ”と題してワイン話を進めてみたいと思います。

ワイン通になる近道は? まずぶどう品種を究めること

写真
シャトー・レ・トロワ・クロワのメルロー畑
写真
白ぶどうの王者シャルドネ種

 ここ30年でワインの世界は大きく変化しています。そのひとつが<ぶどう品種を表示したラベル>の登場で、これは“新世界”と呼ばれる新興ワイン産地アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどで主流となっているヴァラエタルワインのことです。ラベルにぶどう品種が書いてあるので、ワイン入門者にもわかりやすく、大変好評です。

 例えば、ボルドーのシャトーワインに代表される長熟タイプのワインの元、黒ぶどうの『カベルネ・ソーヴィニヨン』や、マリリン・モンローのようなイメージの黒ぶどう『メルロー』、また超高価な『ロマネ・コンティ』の主要ぶどう『ピノ・ノワール』、高貴で繊細な白ぶどう『シャルドネ』などは知名度も高く、人気があります。

フランスワインは土地の名前がワインの名前!

 一方、フランスを代表とするワイン伝統国は“旧世界”と呼ばれています。ラベルの表示は <土地の名前、すなわちワインの名前>になっています。なぜかと言いますと、19世紀後半、ぶどうの木に病害虫が発生し、ぶどう畑は壊滅的な被害を受けました。また悪天候と世界的な不景気でワイン業界は低迷し、インチキなワインの横行などもありました。それを危惧(きぐ)してフランスでは消費者を保護する目的で1935年『ワイン法(AOC)』をつくりました。

 “牡蠣(かき)とシャブリ”の組み合わせで有名なシャブリワインを例にしますと、原料ぶどうは『シャルドネ』ですが、ラベル表示は『シャブリ』。基本的にワインの名前は土地の名前であり、そこで栽培されるぶどう品種はその土地の気候や土壌に適応する適切な組み合わせと考えられているのです。『シャブリ』の個性を忠実に表現するぶどうが『シャルドネ』という考え方です。

 旧世界のワインはきちんと勉強をしていれば別ですが、ワイン入門者がワインと親しむ手っ取り早い方法は何と言ってもヴァラエタルワインでしょう。

ぶどう品種を五つだけマスターしてみてはいかがですか

 現在世界で栽培されているぶどうは約1000種類、実際にワイン用に使われているのは約100種類です。さて、これらの中から、わずか五つの品種をマスターするだけでワインの世界が広がります。黒ぶどうの(1)カベルネ・ソーヴィニヨン(2)メルロー(3)ピノ・ノワール、白ぶどうの(4)ソーヴィニヨン・ブラン(5)シャルドネなのですが、それぞれのぶどうについて簡単に説明しておきます。

(1)カベルネ・ソーヴィニヨン

 フランス・ボルドー地方メドック地区を代表するぶどう品種。世界中で広く栽培されている。深みのある色調、タンニンや酸も豊かで長期熟成により本領を発揮する。

(2)メルロー

 フランス・ボルドー地方ポムロール地区やサンテミリオン地区の主要品種。新世界でも広く栽培しているが、特にアメリカでの人気が高い。ワインは果実味が豊かで、口当たりがソフト。

(3)ピノ・ノワール

 フランス・ブルゴ−ニュ地方の主要品種。栽培が難しくわがままなぶどうと言われているが、上手な栽培家の手にかかると官能的で魅力的な赤ワインになる。オーストラリアやニュージーランドでも人気。

(4)ソーヴィニヨン・ブラン

 フランス・ボルドー地方およびロワール地方で主に栽培されているが、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランは最高の評価を得ている。

(5)シャルドネ

 フランス・ブルゴーニュの主要品種。白ぶどうの中で最も人気が高い。適応性が良いので広範囲で栽培されているが、近年オーストラリア、ニュージーランドでの人気が高い。造り手の個性を最大限に発揮することができるぶどう品種。

 ヴァラエタルワインを飲んで自分好みの味わいだったら、次回はそれと同じぶどう品種名のワインを探しましょう。生産者によっては新樽を使ったり、ステンレスタンクだったり、と醸造法にもいろいろありますが、ぶどう品種が決まっていれば、極端な味の違いはないはず。たった5種類を覚えるだけで、目からウロコのワインライフが楽しむことができます。つまり、ぶどう品種を究めることで、ワイン王道への第一歩を確実にクリアすることができるのです。

(掲載は週1回です。次回はワインと料理の相性についてです)

〈こんなワインを試してみよう〉

★カベルネ・ソーヴィニヨン

ロバート・モンダヴィ スタッグス・リープ・ディストリクト・カベルネ・ソーヴィニヨン

グルギッチヒルズ カベルネ・ソーヴィニヨン

カベルネ・ソーヴィニヨン [2003] サンタ・カロリーナ

ルイジ・ボスカ・カベルネ・ソーヴィニヨン・特別瓶熟 [2000] ルイジ・ボスカ

ベリンジャー・ナイツ・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニヨン [2000]

★メルロー

キララ メルロー

シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー

メルロ [2003] サンタ・カロリーナ

キュヴェ・アレクサンドル・メルロー [2001] カサ・ラポストール

イエロー・テイル・メルロー

★ピノ・ノワール

オー・ボン・クリマ ピノ・ノワール・イザベル

グロセット ピノ・ノワール

キュヴェソン ピノ・ノワール・エステート・セレクション [2000]

ピノ・ノワール・ハイド・ヴィンヤード [2000] パッツ&ホール

★ソーヴィニヨン・ブラン

クラウディ・ベイ ソーヴィニヨン・ブラン

マトゥア ソーヴィニヨン・ブラン

★シャルドネ

ボンテッラ・シャルドネ [2003] フェッツァー

シャトー・メルシャン 北信シャルドネ

 

プロフィール

青木冨美子(あおき ふみこ)

青木冨美子さん

慶応義塾大学卒業
(社)日本ソムリエ協会理事・同機関誌編集長。
NHK、大手洋酒メーカーを経て、現在、フリーランス・ワインジャーナリスト。
1990年(社)日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー資格取得。
著書に『おいしい映画でワイン・レッスン(講談社刊)』、協力執筆『ワインの事典(柴田書店)』、監修『今日にぴったりのワイン(ナツメ社)』など。
女性誌への執筆、各種企業向けワイン講師のほか、現在、昭和女子大学オープンカレッジの講師として活躍中。

表紙画像

おいしい映画でワイン・レッスン

  • 著者:青木冨美子 
  • 出版社:講談社 
  • ISBN:4062101351 
  • 価格:¥ 1,680

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今日にぴったりのワイン

  • 著者:青木富美子 
  • 出版社:ナツメ社 
  • ISBN:4816338136 
  • 価格:¥ 1,680

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表紙画像

ワインの事典

  • 著者:大塚謙一・戸塚昭・福西英三・山本博・東條一元 
  • 出版社:柴田書店 
  • ISBN:4388353140 
  • 価格:¥ 3,150

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