オーナー会議で新たな合併案の存在が明らかになった7日、セ、パ6試合が行われた各地のグラウンドでは、選手側から現場やファンを無視した議論に不満が噴出した。
労組プロ野球選手会の会長でもある古田(ヤクルト)は、「今はファンの意見を広く聞きたい。ファンが合併を望むのであれば、我々も考えざるをえない。それが球界の発展のためになるなら。(今日は)試合の直前にニュースを見たが、僕らの知らないところで、いろいろと話が出来上がっているんだなあ、と思った」と話した。
ベテランの立浪(中日)も、1リーグ制を含んだ早急な議論には驚いた様子。「ファンも黙っていないだろうし、選手会も何らかの形で抵抗しないといけない」
5季ぶりに大リーグから日本球界に復帰した佐々木(横浜)からも、思案にくれるコメントが飛び出した。
「野球界がいい方向に進むのならいいけど、どうなるのかな。チームが減ると受け皿が少なくなるから。1リーグ? 決まるのが早いですよね。何とかならないんですかね。ファンに見てもらってお金をもらっている。ファンのことも大事にして欲しい」
前日まではオリックスとの合併案だけに揺さぶられていた近鉄の選手会長・礒部は、「オーナー会議の結果を聞いて、すごく残念だ。全然、選手会のいうことを聞いてくれない。選手会としては12球団でやりたい気持ちがある。選手たちは絶対に納得していないと思う。ちゃんと話し合いの場を作って欲しい」と、改めて訴えた。
(07/08 01:16)
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