労働組合日本プロ野球選手会の古田敦也会長(ヤクルト)は7日、8日のオーナー会議でオリックスと近鉄の合併が正式に承認された場合でも、新規球団の参入が認められて12球団での2リーグ制が維持されれば、ストライキを回避する可能性があることを示唆した。兵庫県西宮市内で報道陣の質問に答えた。
選手会はオリックスと近鉄の合併が1年間凍結されない場合、11日以降、9月の毎週土、日曜日の公式戦計30試合でストライキを行うことを決めている。ただし、新規参入球団に必要な加盟料60億円や参加料30億円の緩和が具体的に示され、来季からの新球団の活動が認められた時には、「1人では決められないが、(ストは)回避される可能性はあると思う」と述べた。
オリックスと近鉄の合併にこだわらない理由については「球団数が減ることが、(球界の)発展につながらないという考えなので」と説明。「参入企業が手を上げやすい状態にすることが必要」と話した。さらに、新規参入を検討している企業については「僕は複数の企業名を耳にしている」と明かした。
また、ストライキを予定通りに実施した場合に、当日何らかのイベントを開く可能性も示唆。「前から話は出ている。間に合うかは分からないが、何がやれるかを考えたい」と話した。
(09/07 20:55)
|