プロ野球12球団のオーナー会議が7日、東京都内で開かれ、オリックスと近鉄の合併案について話し合う。球団代表で構成される実行委員会が合併の承認手続きを終えていないため、オーナー会議でも議決には至らず、合併に向けて話し合いを進めることを承認することにとどまる見通しだ。
12球団代表者会議で大筋で合意した合併の具体案を土台に検討することになる。大筋で合意している事項は、(1)合併してできる新球団の保護地域として3年間、兵庫県と大阪府の二つを認める(2)選手の優先確保枠(プロテクト)は25人とし、プロ1、2年生の処遇には配慮する(3)新球団への出資比率はオリックス80パーセント、近鉄20パーセント(4)参加料30億円の免除など。
これらの事項はオーナー会議でも大筋で理解を得られる見通し。さらに細かい点について、26日の実行委員会などで議論を重ねるが、選手会の反発も考えられる。機構側は合併案の議論が順調に進めば、9月上旬にも臨時のオーナー会議を開き、正式決定する意向をもっている。
また、かねて1リーグ制移行を主張している西武の堤義明オーナーが、球団創設時以来26年ぶりに出席する。オーナー会議、その後の記者会見で、どんな発言をするかが注目される。
●「パで4球団に」 ロッテ重光オーナー
ロッテの重光武雄オーナーは6日、近鉄とオリックスの合併が成立した場合、来季以降のパ・リーグの運営について「常識からすれば5球団ではね……。できれば(パを)4球団にするとかが一番いいんですけどね」と、パ・リーグ内でもうひと組の合併の可能性をにらんだ発言をした。7日のオーナー会議を控え、巨人の渡辺恒雄オーナー(オーナー会議議長)は重光オーナーの発言について「パ・リーグが考えること」と語った。
(07/07 12:15)
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