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近鉄とオリックスの合併に端を発したプロ野球再編問題について、大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手(30)が朝日新聞の取材に応じ、「ファンや選手の声を聞いて欲しい」「みんなで議論を尽くしてほしい」などと訴えた。一問一答は次の通り。
――一連の騒動をどう見ていますか。
「まずファンが、選手たちがどう考えているかでしょう。個人的には選手会に頑張って欲しい。ファンや選手を議論の外に置くのは良くない」
「球団が減れば選手の受け皿は少なくなる。子供たち、将来ある選手たちへの門が狭くなるわけで悲しい感じがする。ただ、もちろん、経営が厳しいという現実を考えるのも大切。いろいろ変わっていかなきゃいけない時期なのではないですか」
――大リーグの仕組み、例えば、放映権の一括管理やぜいたく税(課徴金)の制度は、日本と大きく違う。
「大リーグにも不採算球団はいっぱいあるでしょうが、それを救う制度もある。だから、30球団あってもやれる。ヤンキースは唯一、課徴金を払い、実際に血を流している。うまいことできていると思います」
――球団の経営難の理由に、年俸高騰もあげられています。
「選手をお金で評価するのは難しい。もらいすぎか、もらいすぎじゃないか、僕には分からない。本当にもらいすぎの人もいると思うし、もっとあげてもいいという人もいるでしょう」
「高年俸が経営を圧迫すると言われれば確かにそうでしょうが、行き詰まりの原因はそれだけではない。それを言い訳にする前に、もっと努力した方がいい。観客が入れば収入は増える。頑張って知恵を絞れば、やれることはあると思います」
――合併で球団を減らし、1リーグ制移行という流れができつつある。
「10球団の1リーグ制がいいかどうかは、分からないです。ファンの行動が一番、良しあしを示してくれるでしょう」
――選手に危機感はなかったのでしょうか。
「あったと思います。僕がいた時も、巨人戦なら必ず、どこも満員というわけじゃなかった。かつては常に満員だった東京ドームにも空席が見られるし、危機感は持っていた。ただ、きちんと議論する機会がなかった」
「逆に言えば、今回はみんなで議論を尽くす、いい機会じゃないですか。議論を重ねることで、いいものができる可能性は十分にある。そうなって欲しいと思います」
――大リーグのような放映権の一括管理を求めたり、構造的な改革を求める声も出てきそう。
「僕は『何をやれ』とは言えないけれど、それも一つの手であることは確かです」
〈ぜいたく税〉 大リーグで、選手の年俸の総額が一定基準を超えた球団を対象に、超過分に一定の率(ぜいたく税)をかけて徴収するシステム。課徴金は野球機構を通じて各球団に分配される。球団はぜいたく税をかけられないよう、年俸増に歯止めをかけたり、高額年俸選手を放出したりして対策を講じている。昨シーズンは30球団中ヤンキースのみが、日本円で約12億7600万円となる課徴金を払った。
(07/12 09:24)
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