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プロ野球球団・西武ライオンズの親会社・コクド(本社・東京、三上豊社長)が球団売却に向けて、情報技術(IT)関連企業のライブドアなど複数の企業に譲渡を打診していることが6日わかった。コクドは、本業のホテルやゴルフ場などレジャー事業が不振となっているのに加え、大量に保有する西武鉄道株が有価証券報告書の虚偽記載問題で株価を急落させており、球団売却で財務体質の立て直しを図るのが狙いとみられる。オリックス・ブルーウェーブと大阪近鉄バファローズの合併構想をきっかけに起きた球界の再編成騒動は日本シリーズを制したチームにまで発展した。
コクド側が譲渡を打診し始めたのは、西武鉄道の有価証券報告書の虚偽記載問題が表面化した後の10月20日前後からとみられる。当時、球界への新規参入をめざして楽天と争っていたライブドアや、他のIT企業などに声をかけた。
コクド側の提示額は200億円以上とみられる。しかし、ライオンズは年間20億〜30億円程度の赤字とみられ、西武鉄道が埋め合わせしている。提示額が引き下げられなければ、譲渡交渉がまとまらない可能性もある。
西武鉄道グループの中核企業であるコクドは、西武鉄道株の48%(9月末段階)を保有する筆頭株主。ただ、西武鉄道がコクドなど大株主の保有株数を過少に有価証券報告書に記載していたことを公表した後、株価は問題公表前の半分以下に急落している。
また、コクドは虚偽記載問題が表面化する前に、多くの企業に西武株を大量売却した。インサイダー取引の疑いもあり、証券取引等監視委員会や東京証券取引所が調査を進めている。株を購入した企業からは、コクドに対して株の買い戻し請求が相次いでいるほか、損害賠償請求の訴訟を検討している企業もある。こうした事態に対処するために、大量の資金が必要になる恐れもある。
コクド単独では37カ所でホテル・旅館を経営。ゴルフ場34カ所、スキー場30カ所を運営する。だが、レジャー事業は不振が続いているとみられ、堤義明前コクド会長は「北海道で毎年20億円、東北で14億、新潟で10億の赤字」と話している。
コクドは先月、神奈川県箱根町の箱根仙石原プリンスホテルの日産自動車への売却を決定。「コクドによる初めてのまとまった資産売却」(関係者)と言われ、今後さらに事業や資産のリストラを進める可能性もある。
コクドは球団売却に対し「会社として承知していない」としている。
(11/06 18:46)
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