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2012年12月1日03時00分
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〈新年班取材日誌〉「ブンヤ」のイノベーション

 【佐々木康之】「これはブンヤ稼業のイノベーションだ」。取材班立ち上げの日に企画の狙いを聞き、気が遠くなりました。

〈特集〉新年取材班「ビリオメディア」

 新聞記者になって20年余。同業者を気にしながら複数の取材源へ静かに近づき、それぞれの存在を秘匿しながら情報のキャッチボールを繰り返し、上澄みを紙面で結実させる。そんな作業を繰り返してきました。

 SNSで取材過程をオープンにし、そのユーザーから広く情報を集める。アナログ記者には思いつかなかった手法です。「何をしたらいいのか」。戸惑いながら考えているうち、頭に浮かんだのが「沖縄」の二文字でした。

 米軍普天間飛行場の移転先について「少なくとも県外」と公言した国のリーダーの裏切り。そしてオスプレイの配備。変わらず繰り返される米兵による事件。「沖縄の怒りは沸点を超えている」と私たちは報じてきました。一方で、別の見解を伝えるライバル紙があることも事実です。

 「この街の等身大の姿は、どんな形をしているのか」。いつもそんなことを気にかけながら記事を書く。落ち着かない心持ちでした。

 沖縄で渦巻く世論に対し、「一部の人たちが言っていること」「新聞が特定の意見を報じているだけ」という冷ややかな見方が存在します。もしこうした論調に政治が寄り添い、基地問題に臨んでいるとしたら、沖縄と本土の間の溝は永遠に埋まらないかもしれません。

 多くの人たちが自分の意見をつづり、発信するSNSの空間に目を凝らせば、沖縄の世論が輪郭をもって浮かび上がるかもしれない。そんな期待を抱きながら、スマートフォンを駆使してみようと思っています。

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