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2012年9月1日4時19分

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冬の早朝なら死者最悪8200人 札幌

 厳しい寒さと厚い雪に覆われる北海道内の場合、災害時の想定被害は季節にも左右される。札幌市防災会議が、活断層による強震動を踏まえて2010年に独自にまとめた最新の被害想定によると、冬の早朝は夏に比べて、避難や救出・けが人搬送・復旧作業のスピードが7割程度にまで落ち、結果として被害が拡大することが想定されている。

 市内の被害想定を見積もる際に考慮に入れる野幌丘陵、西札幌、月寒と三つの「隠れた活断層」の設定で、最も大きい影響を及ぼすのが月寒だ。阪神大震災の発生時刻に近い冬の朝5時ごろの設定では、自力で脱出できない人は推定で夏の1.1倍の約6200人。厳冬期に救助が遅れると凍死の恐れもあり、最悪のタイミングでは死者が8200人余りにのぼると見込まれている。

 東日本大震災では通信手段が断たれ、各地で避難住民がどのように避難生活を送っているのかについての把握が遅れた。大災害では帰宅困難者、避難所滞在者も数万人単位となる可能性がある。家庭や職場、地区の単位でいま一度、地震発生時の対応をシミュレーションしておく必要がある。

 自宅や職場など、身の回りにある活断層の情報については、研究機関のウェブサイトや出版物が参考になる。道立総研地質研究機構にも図書室があり、毎週火・金曜日の午前9時〜午後5時、一般開放している。気になる資料は、自治体の図書館を通じて取り寄せることもできる。

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