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中央構造線断層帯が走る県内は、活断層による地震で大きな被害が予想される。どんな危険が潜んでいるのか。県の調査にも加わった愛媛大防災情報研究センターの高橋治郎・副センター長(地質学)に聞いた。
――活断層地震にはどんな危険がありますか。
震源が人の生活の場のすぐ近くなので、激しい揺れで大きな被害につながる。阪神大震災で証明された通りだ。また、建物がある場所の地面が断層としてずれ動く「剪断(せんだん)」は、普通の揺れより建物に与えるダメージが大きい。
――活断層は十分に調査されているのでしょうか。
調査時(1996〜99年)としては十分だったと思う。ただ、当時は断層を地上で確認できる部分だけで考えており、その後、地中深くで隣の断層とつながっていたり、近くの断層と連動したりして想定より大きな地震を起こすことがわかってきた。できるなら、地中深く断層面を調べる調査をもっとした方がいい。
――伊方原発は6キロ先に活断層があります。
伊方原発前面の伊予灘沖海底断層は海中にあり、県では実際に調査しておらず、2002年の県の地震被害想定は四国電力による調査などを元に評価したそうだ。07年の中越沖地震では柏崎刈羽原発(新潟県)で、当時の想定の3.8倍の揺れを観測した例もある。安全が重要な施設なので、詳しいデータを適時公開してほしい。
――中央構造線断層帯以外の活断層による地震の可能性はないのでしょうか。
プレート境界が集まる日本では、ひずみが蓄積していて、どこでも地震があると考えた方がいい。古い時代に活動し堆積(たい・せき)物の下に隠れてしまった活断層があり、断層でなかった場所が岩盤破壊して地震を起こし活断層化することもある。事前調査には限界がある。「日本は地震国で、どこでも突然起こる」ということを認識して、揺れに強い街をつくり、訓練を重ねることが大切だ。(聞き手・奥村輝)