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2012年9月1日4時16分

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地域の地盤の強弱知ろう 香川敬生・鳥取大院教授に聞く

写真:香川敬生・鳥取大学教授香川敬生・鳥取大学教授

 活断層や地震への備えについて、鳥取大大学院の香川敬生(たかお)教授(強振動地震学)に聞いた。

 ――中国地方にはどんな活断層がありますか?

 大きなものは兵庫県から鳥取・岡山県境まで延びる山崎断層帯が知られる。だが、基本的には少ない。

 活断層は過去の地震の傷痕で、地中3〜4キロから15〜20キロの間にある固い岩石の地震発生層が破壊され、つられて上部の軟らかい地表が動いて現れたもの。内陸地震は千〜数千年に1回の活動のため、合間に浸食や火山噴火、人工的な改変などで傷痕が消えてしまうことがある。

 中国地方に少ないのは、痕跡が残るほど地震が繰り返す活動的な地域ではなかったか、活動的だったとしても浸食される方が速かったと考えられる。

 ――活断層が少ないからと安心はできない?

 1943年の鳥取地震、95年の阪神大震災、2000年の鳥取県西部地震、05年の福岡県西方沖地震と、いずれも活断層のよく知られていなかった場所で起きている。

 活断層が未来も動くのか、実際はわからない。逆に、100万年単位の地質学的な時間軸では、今は活断層のない場所が、これから地震で断層の現れる場所との見方もできる。人が感じ取れない微小地震の震源を点で示すと、鳥取県から山口県まで日本海に沿うように線上に並ぶ。

 南海地震の前には内陸地震が活性化してくる。阪神、鳥取、福岡と続き、今世紀中に次の南海地震が起こるとされる中、中国地方でもさらに地震が起きる可能性は高い。

 ――どんな心構えが必要ですか?

 どこでも地震は起きると考え、自分の住む場所の地盤の強弱をよく把握すること。防災の日には避難袋の点検をする人が多いが、中身は生き残ってこそ使える。むしろ住宅の耐震補強や家具の固定を見直す日にした方がよい。(聞き手・中田和宏)

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