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南海トラフの巨大地震や大竹断層地震などを想定し、山口県は8月26日、和木町の和木中学校をメーン会場に和木町と岩国市の6会場で総合防災訓練をした。これまでは一つの自治体で訓練していたが、東日本大震災を受け、広域で被害が出ることを想定し、初めて複数の自治体を対象にした。
沿岸部では、南海トラフを震源域とするマグニチュード9.0、最大震度6強の巨大地震が発生、最大3メートルの高さの津波が押し寄せたとの想定。一方、内陸部では大竹断層を震源とするマグニチュード7.2、最大震度7の地震が起き、道路などのライフラインが寸断され、建物が倒壊、火災が発生したとの想定。121機関、約1400人が参加した。
和木中では、生徒の避難に続き、校舎に取り残された男性2人を緊急消防救助隊が救助工作車などを使って救出した。マイクロバス同士の衝突事故では、警察、消防、各病院から派遣される災害派遣医療チーム(DMAT)が連携し、多数の負傷者を応急処置し、病院に搬送した。
会場では、下関や防府など5市が災害備蓄用に製造したペットボトルの水道水が無料で配られた。地震体験車で、震度7の揺れを体験した和木町の主婦斎藤ひろみさん(42)は「山口県は地震が少ないイメージ」としながら「高いところに落ちてくる物を置かない、家具を固定するなどの対策を考えたい」と話した。
岩国市の岩国港・装港小学校(岩国市新湊町)の会場では、津波避難・救出救助訓練、NTT西日本岩国営業所(同市麻里布町)では、津波からの住民避難や炊き出しなどがあった。(水田道雄)