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静岡県内で最も危険度が高い活断層は、富士山の南西から富士川河口に延びる「富士川河口断層帯」だ。
富士宮市から富士市、静岡市にかけて、「大宮断層」や「入山瀬断層」など六つの主要断層が延びる。
南方は、駿河湾沖のプレート境界断層に続くと考えられている。東海地震と連動して発生するとみられ、県は東海地震の被害想定の中で対策を検討してきた。
県が2011年3月に行った調査では、推定される活断層の両側約50メートル以内には、東名高速の高架橋や、当時建設中だった新東名が入ることがわかった。保育園や小中学校、高校も12施設あった。警察や消防など防災上、重要な施設も含めて全体で44に上った。
東海地震対策として、建物や構造物の耐震化は進めているものの、活断層上は、地震の発生で大きな段差が生じる恐れがある。根本的な対策としては、施設の移転や代替施設の確保が必要になってくる。
県は昨年12月、「富士川河口断層帯の地震対策の確立」として、(1)活断層のより明確な位置についての調査(2)「活断層法」など将来に対する対策の確立――を国に要望した。
県内の活断層はこのほか、「北伊豆断層帯」や「神縄・国府津―松田断層帯」がある。
北伊豆断層帯は、神奈川県の芦ノ湖から函南町を経て、伊豆市に延びる約32キロ。活動周期は、1400〜1500年とみられる。
最近では、1930年にマグニチュード(M)7.3の北伊豆地震を発生させ、約270人が死亡している。このため、30年以内に地震が発生する確率は「ほぼ0%」。当面は活動はないとみられている。
一方、神縄・国府津―松田断層帯は、今後30年以内の発生確率は「0.2〜16%」と全国で最も高いレベルだ。
小山町から丹沢山地南縁を通り、神奈川県の相模湾にまで延びる約25キロ。平均の活動周期は800〜1300年。M7.5程度の地震が発生する恐れがある。
県内の活断層については、県地震防災センターのウェブページで、「静岡県の活断層」として紹介されている。
県危機管理部の岩田孝仁・危機報道監は「把握できている活断層は公開されている。自分の家の近くはどうなっているのか、家の建設など土地を利用する際には、活断層の影響も考えてほしい」と話している。(大久保泰)
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静岡県内の地震、防災対策を知るには
■県地震防災センター
http://www.e-quakes.pref.shizuoka.jp/
■県内の活断層(最新の発生確率などは関係機関のリンクで確認できる)
http://www.e-quakes.pref.shizuoka.jp/topics/katsudansou/
■県防災GIS情報閲覧ページ
http://www.pref.shizuoka.jp/bousai/gis/maps.html