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2012年9月1日4時10分

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秋田県内、活断層43カ所 自助と共助で備え

写真:海底を断層が走る近海を望む町内会の役員。地震・津波対策に思案をめぐらせる日々だ=由利本荘市神沢海底を断層が走る近海を望む町内会の役員。地震・津波対策に思案をめぐらせる日々だ=由利本荘市神沢

 県内の活断層は43カ所で確認されている。県南部を中心に広い範囲に分布しており、ひとたび地震が発生すれば、建物被害や人的被害は免れそうにない。「その日」に備えた動きは行政や企業・団体だけでなく、市民に広がりつつある。

 日本海を望む海岸近くの南北約1キロに約90軒の瓦屋根住宅が並ぶ。普段の由利本荘市神沢地区は穏やかな海に抱かれた集落だ。

 だが、太平洋沿岸を襲った昨年の東日本大震災が住民の意識を一変させた。近海の海底に北由利断層が走っているからだ。海岸まで近いところで約200メートル。国や県が示す向こう30年間に地震を引き起こす確率は「やや高い(2%以下)」だが、町内会長の自営業田口功さん(56)は「地震が起きる可能性は高いと受け止めている」。予想される地震の規模はマグニチュード(M)7.3程度。大津波もひとごとに思えないという。

 田口さんら役員がめざす方向は「自助」「共助」の防災対策だ。行政だのみの「公助」には限界がある。「自分たちの住んでいる地域は自分たちで守ろう」。そう思っている。

 昨年9月には、同地区で初の津波避難訓練を実施。住民のほぼ半数の約130人が参加。津波から一人でも多くの人命を救うため、車いすで暮らす住民を標高約26.8メートルの高さにある神社境内に住民の手で運ぶ手順も確認した。

 また、地震発生時にブロック塀の倒壊で狭い路地の歩行が困難になる可能性もあるとみて、避難ルートを広い道に変える取り組みも始めた。

 新たに発足させた自主防災会を中心に、今後は初期消火の態勢づくりや災害弱者対策を打ち出していく。田口さんは「起きないことを祈るだけでは前に進まない。災害全般に強い地域にしたい」と話す。(松崎敏朗)

     ◇

■図の脚注

(1)能代断層帯〈7.1〉

(2)花輪東断層〈7.0〉

(3)男鹿地震〈6.8〜6.9〉

(4)天長地震〈7.2〉

(5)秋田仙北地震震源北方〈7.0〜7.3〉

(6)北由利断層〈7.3〉

(7)強首地震〈7.1〉

(8)横手盆地東縁断層帯北部〈7.2〉

(9)横手盆地東縁断層帯南部〈7.3〉

(10)真昼山地東縁断層帯北部〈6.7〜7.0〉

(11)真昼山地東縁断層帯南部〈6.9〜7.1〉

(12)象潟地震〈7.3〉

(13)横手盆地真昼山連動〈7.7〉

(14)秋田仙北地震震源北方強首地震連動〈7.7〉

(15)天長地震北由利断層連動〈7.7〉

(16)津軽山地西縁断層帯南部〈7.3〉

(17)折爪断層〈7.6〉

(18)雫石盆地西縁断層帯〈6.9〉

(19)北上低地西縁断層帯〈7.8〉

(20)庄内平野東縁断層帯〈7.5〉

(21)新庄盆地断層帯〈7.1〉

 〈〉内は予想される地震規模マグニチュード

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