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2012年10月7日03時00分
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静岡・沼津含む各地で軟弱地盤に注意

 県内では、遠州灘以外でも、静岡市や沼津市周辺など人口の多い平野部の地盤が軟弱だ。

 静岡市の平野部は、約1万年前から現在にかけて、安倍川が造った扇状地と巴川流域の三角州からできている。清水区の三保半島は、沿岸流で運ばれた砂礫(されき)が砂州となって出来たものだ。同区の海岸も軟弱な場所が多い。

 1707年の宝永地震(M8.6)や1854年の安政東海地震(M8.4)では、激しい揺れとともに「砂水噴出」(蒲原)や「噴砂」(久能)など、液状化があった記録が残っている。

 県東部は、沼津市から駿河湾に注ぐ狩野川流域や、沼津市から富士市にかけて広がった浮島が原の低地などがある。1923年の関東大震災(M7.9)や30年の北伊豆地震(M7.3)では、軟弱な地盤帯で木造家屋の被害が大きかった。

 県によると、海岸から離れた清水町の北部や三島市の南部でも表層に安定した地盤はあるものの、その下には軟弱な泥の層が分布しているため、地盤災害への注意が必要という。

 昨年3月の東日本大震災では、大規模に盛り土造成をした場所や、切り土と盛り土の境界付近にあった建物で被害が目立った。

 県内に目を向けても、市街地の拡大に伴い、新たな警戒地域が広がっている。

 県は、「地域の地盤と地震被害」や「木造住宅の簡易な液状化対策」などの資料を作り、県地震防災センターの公式サイト(http://www.e-quakes.pref.shizuoka.jp/)などで情報提供している。

 「全国77都市の地盤と災害ハンドブック」の著者の1人で県危機管理部の岩田孝仁・危機報道監は「地域ごとの地盤の軟弱さや液状化の危険度の基礎情報は提供しているので、土地や建物の購入時には参考にしてほしい。既存住宅でも液状化への対処方法はあり、普段からリスクを意識することがいざという時の行動につながる」と話している。(大久保泰)

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