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【地上デジタル放送】
 
NHKデジタル放送、カードキーで受信限定へ

 12月から東京、名古屋、関西で始まる地上波デジタル放送と、すでに放送しているBSデジタル放送について、NHKは専用のカードキーをテレビに差し込んでいる視聴者だけに見せる「限定受信方式」を導入する方針を決めた。来年4月実施の予定で、民放も同調する見通しだ。番組の不正コピーが大量に売られる事態に対する著作権保護策だが、カードキーを利用した個々の視聴世帯の把握にも道をひらくことになる。

 限定受信方式は有料放送のために開発された。カードキーは「B−CAS(ビー・キャス)カード」と呼ばれる。NHKは採用していないが、00年12月に始まったBSデジタル放送で有料放送2局が利用している。

 今年4月、BSデジタルで放送された「松田聖子ライブ」を録画したテープをインターネットの競売サイトで売ったとして埼玉県の男性が著作権法違反容疑で逮捕、起訴されるなど、違法コピーの横行はとまらない。

 アナログ方式でコピーを繰り返すと画質、音質が悪くなるが、デジタル方式では何回コピーしても劣化しないため、海賊版防止対策が急務だった。

 NHKや民放は限定受信方式が著作権保護に利用できる点に着目した。NHKによると、デジタル放送に際して放送局側は「1回だけ録画可」という信号を入れた電波を送る。この信号に従う設計になっているテレビにだけ、放送局側はメーカーにB−CASカードを配り、メーカーはテレビに添付する。信号に対応しないテレビには、カードが配られないため、デジタル放送がみられない。

 テレビからデジタル録画機器には1度は録画できるが、そこから別のデジタル記憶媒体には録画できないため、大量コピー防止になる。

 すでに出回っているデジタルテレビについては、著作権保護信号に対応できるような改良信号をNHKと民放が共同で送り、これを受信してもらう予定だ。11年にはアナログ放送が終了し、デジタル放送に全面移行する計画だ。

 B−CASカードには1枚ごとに固有の識別番号が与えられている。返信用はがきが同封され、視聴者が氏名や住所などを書き込んで送り、管理会社に登録する仕組みになっている。管理会社によると、受信料を払わない登録者に対し、放送局がテレビに差し込まれたB−CASカードへ機能を使えなくする信号を送ることも可能になる。この点についてNHK総合企画室は「公共放送の立場から、未契約世帯の解消策に限定受信方式を利用しない」としている。 (09/14 06:05)


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