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【BSE問題】
 
米国産の牛1頭、BSE陽性 組織採取し英で最終検査

ベネマン米農務長官=AP
23日、米国で初めてBSE(牛海綿状脳症)感染の疑いのある牛が見つかったと発表するベネマン米農務長官=AP

 ベネマン米農務長官は23日、記者会見し、米国北西部のワシントン州で飼育された牛1頭が牛海綿状脳症(BSE)に感染している疑いのあることが分かり、検査した結果、陽性だったと発表した。現在、この牛の組織から採取した標本を、英国の研究所に送って検査しており、最終結果が出るまでに3〜5日かかるという。米国ではこれまで、BSE感染牛は見つかっていなかった。日本政府は24日午前、米国からの牛肉の輸入停止を決めた。米国産は日本で消費される牛肉の約3割を占めており、日本の消費者にも大きな影響を与える可能性がある。

 この牛はホルスタイン種で、食肉処理の際に歩けなかったことからBSE感染の疑いがもたれた。農務省は「成牛」としており、米ワシントンポスト紙によると「約12歳」という。今月9日に標本を採取、アイオワ州にある農務省の研究所で2度にわたって検査した。農務省は牛を飼育していた牧場を隔離し、原因究明などを始める。この牧場はカナダで今年5月に感染牛が見つかった牧場から100キロ足らず。ほかに感染の疑いのある牛がいるかどうかなどは、分かっていない。

 牛肉はワシントン州内の2カ所の加工処理場に送られており、農務省が追跡調査している。ロイター通信によると、23日記者会見したワシントン州の当局者は、この肉について、「すでに消費されてしまった可能性がある」と述べた。農務省は「(感染源となりうる)脳や背骨などは検査の際に規則に従って取り外されている。感染牛であっても、牛肉自体が人間の健康に害を与えるという証拠はない」とし、ベネマン長官も「私は私のクリスマス・ディナーに牛肉を用意しようと計画している」と述べ、米国内で流通している牛肉の安全性を強調。そのうえで、「あらゆる適切な対応をとる」とした。

 米農務省は90年からBSE検査を始め、今年は昨年の3倍にあたる2万526頭を検査した。ベネマン長官は「(今回の発見は)我々の探知プログラムが機能している証拠だ」と述べた。

 今年5月にカナダでBSEに感染した肉牛1頭が確認された後、米国はカナダからの生体牛や牛肉、関連商品の輸入を禁止していたが、9月から牛肉の輸入を部分的に再開した。今回の件とカナダの感染牛について、ベネマン長官は「関連がある可能性は低い」とした。

   ◇   ◇

 ■BSE 牛の脳がスポンジ状に変化し、全身がまひして死に至る病気。86年に英国で初めて報告された。病原体は異常プリオンというたんぱく質。これに感染すると、もともと脳にある正常なものが異常になって蓄積していく。異常プリオンに汚染された肉骨粉が流通し、牛が食べて感染が広がったとみられるが、はっきりした感染経路はまだ突き止められていない。 (03/12/24 18:17)




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