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オスカー受賞俳優のトム・ハンクスやジェフリー・ラッシュらの主演作が並んだ第57回カンヌ国際映画祭で、日本の中学3年生が最優秀男優賞をさらった。「誰も知らない」に主演した柳楽優弥(やぎら・ゆうや)さん(14)。東京都在住。一昨年、芸能プロダクションに入ってすぐに挑んだオーディションで、この大役を射止めた。
22日の授賞式では、すでに帰国していた柳楽さんに代わり、是枝裕和監督がカンヌのシンボルであるシュロの葉の像と賞状を受け取った。
「ベストアクター・カンヌ……ヤギラユーヤ!」。授賞式で審査委員長のクエンティン・タランティーノ監督が高らかに叫ぶと、驚きの声があがった。カンヌの男優賞の過去の最年少受賞は、個人では「ピアニスト」(01年)に主演した仏男優ブノワ・マジメルさんの27歳。子役の受賞は例がない。
「男優賞は予想していなかった。呼ばれて頭の中が真っ白になった」と是枝裕和監督。授賞式を終えるとすぐに柳楽さんの携帯に電話し、「男優賞、取っちゃったみたいだよ」と朗報を伝えた。日本は23日午前3時すぎ。寝起きの柳楽さんは「ありがとうございました」と答えたという。
柳楽さんは、母が失踪(しっそう)したため学校に通えず、幼い弟や妹の世話を一手に引き受ける少年の心の揺れを、感性豊かに演じた。
是枝監督は「引っ込み思案な子だったが、1年間の撮影中に変化していった。彼の成長を撮れたことが、この作品の評価につながったのだと思います」。
受賞発表後、カンヌ史上初めて公式審査員の会見が開かれ、柳楽さんの最後のライバルは、「ルック・アット・ミー」で脚本賞を共同受賞したフランスの名優ジャンピエール・バクリだったことが明らかにされた。審査員のベルギー俳優ブノワ・ポールブールドは、「彼は少年の成長の旅路を見事に演じていた。受賞は年齢とはまったく関係ない」と語った。
また、委員長のタランティーノ監督は、グランプリの韓国映画「オールド・ボーイ」が「華氏911」と最後までパルムドールを競ったことも公表した。
(05/24 00:33)
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