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【カンヌ映画祭】
 
労働者抗議で試写中止も カンヌ映画祭終盤へ

 第57回カンヌ国際映画祭が大詰めを迎えている。「地味」と酷評された昨年の反動からか、今回は「トロイ」「キル・ビル2」「シュレック2」など例年以上に米国映画が多く、ゲストも華やか。ブラッド・ピットやキャメロン・ディアス、トム・ハンクスらハリウッドのスターが連日姿を見せ、会場周辺は見物客でごった返している。

 スターと並んで目立つのがデモと警官。失業補償引き下げに反対するフランスのショービジネス界労働者の一団がマーケット会場の映画館に突入して試写が一部中止になり、目抜き通りの超高級ホテルでも労組がストを打った。だが、厳重な警備もあって、映画祭本体の運営に影響は出ていない。

 コンペ部門では、是枝裕和監督の「誰も知らない」や韓国の「オールドボーイ」=写真(関係者の会見)=が好評の一方、パルムドール経験者のエミール・クストリッツァやコーエン兄弟の新作は過去の作品と比べ弱い。アニメから実験映画まで多彩な作品の中で、仏の女優アニエス・ジャウイが監督した家族コメディー「ルック・アット・ミー」が広い支持を集めている。

 注目作も次々登場。話題性抜群のマイケル・ムーア監督「華氏911」の上映は大好評だったが、その政治性に賛否は割れている。ブラジルのウォルター・サレス監督がチェ・ゲバラの南米縦断旅行を描いた「モーターサイクル・ダイアリーズ」はスケールの大きさと手堅い作りが好評だ。

 押井守監督の「イノセンス」や、プリントの到着が大幅に遅れた王家衛(ウォンカーウァイ)監督の「2046」は最終盤での上映となった。賞の行方は霧の中。結果は22日夜(日本時間23日未明)に発表される。  (04/05/21)





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