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第57回カンヌ国際映画祭が南フランスのリゾート地カンヌで23日まで開かれている。2月のベルリン、5月のカンヌ、8〜9月のベネチアが世界の3大国際映画祭だ。
このうち最も歴史があるのは32年に始まったベネチアだが、規模や話題性、華やかさではカンヌが一番。最高賞は「パルム・ドール」と呼ばれる。意味は金のシュロ。ちなみに「グランプリ」は第2席だ。ベルリンの最高賞は金熊賞、ベネチアは金獅子賞という。
今年のカンヌでは、コンペ部門に押井守監督のアニメ「イノセンス」と是枝裕和監督の「誰も知らない」の2作品が参加、日本国内では受賞への期待が高い。日本映画通を自任する「キル・ビル」のクエンティン・タランティーノ監督が審査委員長を務めていることも、気分を後押ししているようだ。SMAPの木村拓哉が出演している、香港の王家衛(ウォンカーウァイ)監督の「2046」も日本では話題だ。
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このところ、国際映画祭での日本勢の活躍が目立つ。02年のベルリンで宮崎駿監督のアニメ「千と千尋の神隠し」が金熊賞を、昨年のベネチアでは、北野武監督が「座頭市」で銀獅子賞(監督賞)を獲得した。北野監督は、「HANA−BI」で97年のベネチアの金獅子賞を得ており、今やベネチアの顔のような存在になっている。
30〜40代の監督の活躍も著しい。是枝監督を始め、黒沢清、青山真治、阪本順治、SABUといった才能ある監督たちは、新作をまず国際映画祭に出品し、“箔(はく)”を付けたうえで日本で公開する。そんなパターンが定着した。海外の市場に売るというのが第一の目的だが、国内の認知度が上がるメリットも大きい。
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日本映画初の最高賞は51年のベネチアで、黒澤明監督の「羅生門」だった。以後、54年のカンヌで衣笠貞之助監督の「地獄門」が、58年のベネチアでは稲垣浩監督の「無法松の一生」が最高賞を受賞し、日本映画の黄金時代を築いた。現在の日本映画の活躍を見ていると、50年代の輝きが戻って来たようにも思える。
(04/05/17)
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