山本篤選手と伊藤章名誉教授 動画(2分34秒)

シーン1

(質問) 大学で陸上をしようと考えた理由は?

(山本選手) 仲間というか一緒に練習をする人ですね。苦しいことを1人でやっていても何にも面白くないじゃないですか。でも仲間がいれば一緒にやっているし頑張ろう、となるんですよね。

人間ってやっぱり弱い生き物なのでずるをしたがる。人間の中でも僕は相当弱い人間なので、相当ずるをするんですよ。なので自分がそうだと思っているので、厳しい環境にいれた方がいいんですよね。

最初は見守られている感じでした。一般の学生の中に入って、最初は同じメニューをやっていたけど、いままでやったことがない長い距離とかもあったので、それは厳しいですと言って、最初は断っていたけど、夏休みを超えたぐらいからはすべてを一緒にやっていかないとダメだろうと思って、やっていきました。徐々に「陸上を好きでやっている人間」から「陸上競技者」に変わっていくところがたぶん大学入ってからという感じですかね。

2015年9月大阪で行われたジャパンパラ陸上競技大会でトラックを走る山本選手

シーン2

(質問) 義足で走ることの難しさは?

(山本選手) みんな走れます。みんな最初は怖いというのは日常の生活用(の義足)で走ろうとするから怖いんですよ。

なんでかというと、これはかかとが付いていない。かかとが付いていると、ここにかかとがあるので膝が曲がりやすくなる。

でも爪先立ちしていることで基本的に体重の加重線はこちらを通るので、かかとがついているよりも楽なんですよ。

取材で語る山本選手

シーン3

(質問) 受験当時の山本選手の印象は?

(伊藤章名誉教授) 実技を伴う入試を受けたんですよ彼は。

彼の場合比較材料がないわけですよ。当日の走りを他の陸上の先生にも一緒に見ててくれと。

100mで、雨降ってたんですが、走り出しました。

そしたら相当良かったですね。ところが、70-80mあたりで大転倒。肩を脱臼。

その時に、「体育大学でこんなことはこれからも遭遇すると思うんだけど、懲りたか?」って言ったんですよ。そしたら「大丈夫です」っていうんですよ。これだったらいいなと思って、他の学生にもいい影響を与えてくれるかもしれないと思って、絶対入ってもらいたいと思いましたね。

山本選手について語る大阪体育大学の伊藤名誉教授
=敬称略