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「想定外」戸惑い広がる大学 ネット投稿問題

2011年2月28日9時29分

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写真拡大インターネットへの試験問題の投稿があった京都大学の正門。27日は面接試験が実施された=京都市左京区、竹野内崇宏撮影

 京都大(京都市)などの入試問題が試験時間中にインターネット掲示板に書き込まれた問題。これから試験を控えた大学は、不正投稿に使われた可能性が高い携帯電話の扱いをどうするかに頭を悩ませる。

 試験中に問題を投稿された京都、早稲田、同志社、立教の4大学の試験会場では、携帯電話は電源を切ってかばんに入れるよう指示した。トイレで退出する場合は試験監督やアシスタントの学生が入り口まで同行することになっていた。立教大では机の上に筆記用具以外のものが置かれていないか、試験監督が点検。それでも不正は起きた。

 3月12日以降に2次試験の後期日程を控えた国立大や、試験を残す私立大にはとまどいが広がる。

 東洋大(東京都文京区)では27日、一部の試験が全国8会場で実施された。京都大などの試験問題のネット投稿を受け、同日朝、各会場の責任者に不正防止のための指示を試験監督に徹底するよう呼びかけた。担当者は「携帯電話の電源を切るように指示することや、トイレへの同行などを改めて徹底した。まだ入試が残っているので、これまで以上に気を引き締めて臨みたい」と話した。

 東京大(東京都文京区)は「今の時点で何も答えられない」。大阪大(大阪府吹田市)は後期日程で携帯電話の持ち込みを禁止するかどうか検討する。ただ、担当者は「かばんの中までチェックするのは困難。まして上着やズボンのポケットに入れられたら対処できない」と話す。

 神戸大(神戸市)はこれまでの試験でも「試験中に携帯電話の着信音が鳴ったら、不正行為とみなす」と通告してきた。「これまでの指示を徹底するしかない」と担当者。「投稿の仕組みが分からないとなんとも言えない」としている。

 京都大は当初から後期日程の入試の予定はない。

■「僕らは努力、許せない」怒る受験生たち

 京都市左京区の京都大キャンパスでは27日朝から、医学部の面接試験があり、約300人の受験生が制服やスーツ姿で駆けつけた。

 「僕たちは1年間、何もかも犠牲にして努力してきたのに、許せない」。大阪府の高校3年の男子生徒(18)は取材に怒りをぶつけた。

 インターネットに投稿されたのは25、26日の筆記試験の一部。文系の数学と文・理系の英語が流出した。男子生徒は26日に試験から帰る途中、携帯電話のネット掲示板を見て問題を知った。半信半疑だったが、閲覧して本当だと確認した。「かかわった人が受験生の中にいるなら不合格にしてほしい」

 長野県の高校3年の男子生徒(18)も「投稿した人が見つからずに合格したら、頑張って勉強した人が報われない」と憤った。金沢市の高3男子生徒(18)は文学部を受験した友達がいる。「漏出のせいで落ちたりしたら本当に悲しい」と話した。

 複数の受験生によると、この日、集合時に大学の入試関係者が投稿問題について説明し、「事実関係を調べているところだが、動揺しないように」と呼び掛けたという。

 再発防止策を求める声も相次いだ。大阪府高石市の高3の女子生徒(18)は「携帯を事前に預かるなど再発防止策を考えて」と求めた。

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