子どものPTSD対応策をまとめる 日本小児医会作成へ
2006年12月25日15時38分
事件や災害に遭ったり、長期間にわたるいじめを受けたりした子どもへの対応をまとめたマニュアルを、「日本小児科医会」(保科清会長)が作製する。子どもは自分の気持ちを言葉で表現できないケースも多く、親が気づいて適切に対応することで、心的外傷後ストレス障害(PTSD)になるのを防げる場合もあるという。冊子は来年3月にも発行し、小児科医向けの講習会や災害地などで配布する。
同医会の内海裕美・常任理事によると、子どもは大人に比べて事故や災害の影響を受けやすいが、回復も早いのが特徴という。過去に日本外来小児科学会が「子どものPTSD」のリーフレットを発行しているが、本格的な対応をまとめたマニュアルはなかった。
冊子では、幼児期や学童期、思春期と、各年代ごとのPTSDの出方や対応の仕方をまとめる。例えば幼児の場合、地震をイメージして積み木を崩して遊ぶなど、「災害ごっこ」をし始めるケースがある。思春期の場合はひきこもりがちになったり、絵や音楽で表現したりする場合もある。いじめに加担しなくても、傍観者である自分を責めていることもある。
こうした症状が出た場合、親はしかったり無理に聞き出そうとしたりせず、何回も話を聞いてあげることが一番だという。内海さんは「一緒に食事をしたり、絵本を読んであげたりなど、普段の生活に戻してあげることが重要。大人が見守ることで、本格的なPTSDにならなくてすむ場合が多い」と話している。
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