ディエゴ・デ・コバルービアスの肖像
2点は、同じスペイン・セゴビアの司教を描いた作品。左の作品はフェリペ2世の肖像画家アロンソ・サンチェス・コエーリョが描いたもので、エル・グレコはモデルであるディエゴの死後、この作品を元に右の作品を描いた。エル・グレコは生前のディエゴに面識がなかったにも関わらず、肖像画に知性や感情を吹き込むことに成功している。
ディエゴ・デ・コバルービアスの肖像(ともにエル・グレコ美術館、トレド/©Museo del Greco, Toledo)


無原罪のお宿り
2点はともに「無原罪のお宿り」がテーマ。右の作品は1595年頃、左の作品は晩年1607〜13年に制作された。左の作品では、1600年以降強まっていったエル・グレコ的特徴である、大胆な色調や動的な構図が顕著に表れている。こちらに背を向け描かれた天使や聖母のくねる体は、下から上へ回転しながら見上げるような印象を与えている。
右:福音書記者聖ヨハネのいる無原罪のお宿り/サンタ・レオカディア・イ・サン・ロマン教区聖堂(サンタ・クルス美術館寄託)、トレド、スペイン ©Parroquia de Santa Leocadia y San Román. Toledo.Spain.
左:無原罪のお宿り/サン・ニコラス教区聖堂(サンタ・クルス美術館寄託)、トレド、スペイン ©Parroquia de San Nicolás de Bari. Toledo. Spain.

