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2012年11月16日03時00分
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〈記者レビュー〉グレコの画家魂を追う

写真:グレコの絵を語る作家の平野啓一郎氏拡大グレコの絵を語る作家の平野啓一郎氏

 食わず嫌いはよくない。それは芸術鑑賞でも一緒。画家の思いや周りの環境を知って見ると、興味の無かった絵が急に意味を持ち出す。

 日曜美術館(Eテレ、朝9時)は37年目を迎えた長寿番組。絵画、彫刻、現代アートなどの作品に込められた思いを丁寧につづっていく。11日の放送はスペイン3大画家と呼ばれる「エル・グレコ」。正直、私はこの画家の絵が好きではなかった。人物が長く引き伸ばされて描かれ、不自然に思えたからだ。

 番組によると、グレコは30代という若さで、バチカンに次ぐ権力を持っていたトレド大聖堂に絵を飾ることができた。それは、マルティン・ルターの宗教改革に対抗したカトリック派に白羽の矢を立てられたからだが、グレコは挑戦的な構図の宗教画を描く。大聖堂から修正を求められても応じない。その信念のせいで、次にパトロンとなった国王からも嫌われてしまう。

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