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大阪・中之島の国立国際美術館で開催中のエル・グレコ展では、画家が後半生を過ごしたスペインの古都トレドでの作品が、数多く展示されている。その足跡を街でたどった。
首都マドリードから、高速列車で南へ約30分。タホ川の穏やかな流れに三方を囲まれた丘の上に、古都トレドはある。エル・グレコは30代半ばで移り住むと、その後半生で数々の名作を生み出した。
北の玄関、ビサグラ新門から街に入る。アーチの上に掲げるのは、ここを王都としたカルロス1世が与えた、ハプスブルク家の双頭の鷲(わし)を持つ街の紋章。ギリシャ出身のエル・グレコは、1577年に移り住んだとされる。16世紀半ばの再建というこの門をくぐり、異郷での生活のスタートを切ったのだろうか。