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2012年11月6日11時18分
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203回目の聖地、新たなときめき さだまさしさん語る

写真:さだまさしさん=横関一浩撮影拡大さだまさしさん=横関一浩撮影

 フェスティバルホールは僕らにとって、高校球児があこがれる甲子園みたいなところがあるんです。

 建て替えのため2008年12月に閉館しましたが、取り壊しの前日まで行き、自分でたくさん写真を撮りました。あのような素晴らしいホールは二度と現れないと思ったからです。今でも目を閉じるとステージの上からの風景が焼き付いています。それからまもなく4年。あっという間ですね。

 1978年3月に初めてソロコンサートでそのステージに立ってから、出演は202回。演じ手をその気にさせてくれる、本当に好きなホールでした。マッチ箱を立てたように、奥行きがなく、横に広く、高さがある。お客さんの拍手が天井から降ってくる。「神様が造ったホール」だったと思います。

 新しいホールも、フェスティバルホールという名前をもつ以上はきっと素晴らしい。何しろ(新ビルの名称は)「フェスティバルタワー」ですからね。関係者がどれほどホールを誇りに思っていたかの証明でしょう。

 中之島かいわいは地下の飲み屋街などをよくうろうろしました。東京で言えば丸の内のようなイメージでオフィス街なんだけど、川があり、船が通り、大阪らしいところ。そんな街の中心に素晴らしいホールがあるのを見るだけで、音楽ってものが体のすぐそばにあることがわかる。大阪の文化って良いですよね。

 ホールは文化財だと思うんです。残念ながら無駄な箱モノという印象があるようで、いまや2700席も満席にできる歌謡曲の歌手は少ないでしょう。オーケストラだからいっぱいになるものでもない。そういう意味では存在自体が難しい。だからこそ、フェスティバルホールは「文化の殿堂」だと思います。

 今年10月からデビュー40周年に入りました。その記念ツアー中に、新しいフェスができるわけです。オープニングの4月には公演を予定しています。今度も良いホールであることを切実に願いつつ、最初のステージをドキドキしながら待っている状態ですね。ああ、楽しみだなあ。

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