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2012年11月6日15時36分
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水で空調、CO2減 フェスティバルタワー

写真:土佐堀川に面したフェスティバルタワー。水は空調などに利用される拡大土佐堀川に面したフェスティバルタワー。水は空調などに利用される

 中之島フェスティバルタワーは、環境や地震対策に気を配った様々な工夫がこらされている。

 河川に挟まれた立地を生かしているのは、川の水を利用した冷暖房システムだ。水温は年間を通して変化が小さいため、気温と比べて冷たい夏は冷房に、温かい冬は暖房に使える。堂島川から取水して冷暖房に使った後、土佐堀川に流す。排水による川の生態系への影響はないという。このため大気中への排熱がなくなる。消費エネルギーも減り、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)排出量は、他の設備も合わせると、一般的なビルより約40%減る。

 高層ビルに当たった風が吹きおろされ、地面付近で巻き上げる「ビル風」を和らげる仕組みもある。低層階と中層階の間に風を通す「くびれ」を設け、吹きおりてきた風を、ここで拡散させる。

 南海トラフや都市直下型の大地震への備えも十分だ。ビルを支える16本の主要な杭は、固い地盤がある地下86メートルの深さに達する。建物の揺れを吸収する免震装置と揺れを抑えるダンパーも採用し、超高層ビルに特有のゆっくりとした揺れ「長周期地震動」も、短い時間で抑えられる。

 設計を担当した日建設計の執行役員江副敏史(えぞえさとし)さんは「『水の都』大阪で、中之島のシンボルとなるビッグプロジェクトなので、環境配慮は当然。安全性もしっかりと確保した」と話した。

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