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2012年12月21日03時00分
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音合わせ 手探りでホールと「会話」〈中之島24時〉

写真:大阪フィルハーモニー交響楽団の練習が行われ、音響などの確認がされた中之島フェスティバルホール=20日午後、大阪市北区、森井英二郎撮影拡大大阪フィルハーモニー交響楽団の練習が行われ、音響などの確認がされた中之島フェスティバルホール=20日午後、大阪市北区、森井英二郎撮影

 14時、中之島フェスティバルタワーの2〜7階を占めるフェスティバルホール。ステージ上で、大阪フィルハーモニー交響楽団の73人がベートーベンの交響曲第9番を奏で始めた。来年4月のオープンに向けた「試運転」だ。

 ホールの音づくりを担当した永田音響設計の池田覚社長(63)は客席で耳を傾け、奏者の動きを注意深く見守った。「建物は出来上がりましたが、ホールは大きな楽器。どのように鳴らすのかは、実際に演奏する人の感触がとても大切なんです」と語る。

 指揮する井上道義さん(65)は一音一音、響きを確かめながらリハーサルを進める。楽器の位置を調整し、フェスティバルホールの特性を引きだそうとする。「そこはもっと柔らかく」「音が埋もれないように、きちんとアクセントをつけて」と細かい指示を飛ばす。2700の客席を見上げ、「この大きな空間にふさわしい、強くて華やかな音をつくりたい」。

 客席から見てステージの右端に陣取る首席コントラバス奏者の新(あたらし)真二さん(55)は「自分の音も、全体の音も明快に聞こえるのでとても弾きやすい。いいホールになったなあ」と満面の笑みを浮かべた。

 客席に聴衆が座ると響きはまた変わる。来年1月19日には、朝日新聞の読者らを招いて満席の状態でオーケストラが演奏する。来春のオープンまで、ホールという真新しい楽器を豊かに響かせるための試演が続く。

     ◇

 大阪の新名所、中之島フェスティバルタワーの年末年始のひと模様をつづります。

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