
閣議後、記者の質問に答え、沖縄に配備予定の米海兵隊新型輸送機オスプレイについて「政府として安全性の確認ができた」と話す玄葉光一郎外相(左)。右は森本敏防衛相=19日午前9時41分、首相官邸、仙波理撮影
米軍の新型輸送機オスプレイの国内飛行を認めた19日の森本敏防衛相、玄葉光一郎外相の「安全宣言」に対し、配備が予定される沖縄県や一時駐機中の山口県の首長からは「到底納得できない」と反発の声が上がった。
沖縄県の仲井真弘多知事は19日朝、「住民が納得し、不安が払拭(ふっしょく)される説明がされていない。自分勝手でイージーな安全宣言だ」と不快感をあらわにした。「危険な機体を危険な街の真ん中に持ってくるというそもそもの根幹がおかしい。原発の上を避けるということだが、人間の上を飛ばしていいのか」と批判した。
配備に反対する沖縄県民大会から10日。オスプレイの配備が予定される米軍普天間飛行場の地元、宜野湾市の佐喜真淳市長も「安全性が担保されていないと市民が思っているものを、これで『安全だ』と言われても。とても納得できないでしょう」と不満を語った。
オスプレイは現在、山口県岩国市の米軍岩国基地に一時駐機し、今後、試験飛行が実施される。山本繁太郎知事は19日午前、県議会の所信表明で「これまでの説明では、安全性が確保されたとは言えないと考えている」との見解を示した。午後には森本防衛相の訪問を受け、日米両政府間の合意内容の説明を受ける予定だ。山口県と岩国市は7月、国に「安全性が確認されるまでの間はオスプレイを飛行させない」など5項目を要請。山本知事はオスプレイ飛行の安全性について「要請の趣旨に沿って適切に判断したい」と19日の議会で述べた。