米軍岩国基地(山口県岩国市)に一時駐機している新型輸送機MV22オスプレイについて、防衛省沖縄防衛局は26日、「早ければ28日から、準備ができた機体を順次、米軍普天間飛行場へ移動する」と県や宜野湾市などに伝えた。10月中に本格運用を始める。政府の強硬な姿勢に、配備中止を繰り返し求めてきた沖縄が反発するのは必至だ。
26日夕、県や関係18市町村に、防衛局が電話で連絡した。県は27日にも政府へ再考を申し入れる。野田佳彦首相が米国から帰国した後にも、直接伝えたい意向だ。
仲井真弘多(ひろかず)知事は26日夜、「配備計画が進められることは誠に遺憾。断固反対する」とのコメントを発表した。配備先の普天間飛行場がある宜野湾市の佐喜真淳市長も「言語道断だ」と語った。2人は25日に藤村修官房長官と会い、配備中止を求める首相あての要請文を渡したばかり。仲井真知事は26日の県議会でも配備反対の意向を繰り返し、「(配備の可能性は)想像もできない。そんなことされたら、どうにもならない」と報道陣に答えた。
米軍岩国基地にはオスプレイ12機が一時駐機し、21日から準備飛行(試験飛行)を進めている。沖縄に台風17号が近づいており、天候次第では移動日程がずれる可能性もあるという。
一方、森本敏防衛相は今週中の実現を目指していた沖縄訪問を断念した。オスプレイを普天間に配備する前に説明する方針だったが、県側が拒否したため再調整していた。