
米軍普天間飛行場に到着した新型輸送機オスプレイ。左後方は2004年に米軍ヘリの墜落事故があった沖縄国際大=1日午前11時7分、沖縄県宜野湾市、藤脇正真撮影

普天間飛行場のゲート前で、オスプレイ配備に反対し、座り込みをする市民=1日午前10時22分、沖縄県宜野湾市、上田潤撮影
米海兵隊は1日、米軍岩国基地(山口県岩国市)に一時駐機させていた新型輸送機MV22オスプレイ6機を、配備先の米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に移動させた。沖縄県は配備の見直しを求めていたが、日米政府は強行した。岩国に残る6機も今後、数週間かけて移す予定。沖縄は反発を強めている。
オスプレイ6機は1日午前9時前後に2機編隊で岩国基地を離陸。約2時間で普天間飛行場へ着いた。
仲井真弘多(ひろかず)知事は、宜野湾市の佐喜真(さきま)淳市長らと市役所屋上から着陸の様子を視察。仲井真知事は「音が結構大きい。街中の普天間飛行場で使うのは無理がある」と感想を述べ、「一日も早い移設をしないとどうにもならない」と県外移設を進めるよう政府に求めた。
この日、県議会は一般質問の日程を変え、3度目となるオスプレイ配備への抗議を全会一致で決議。喜納昌春議長らは沖縄防衛局に決議文を持参し、「飛来した6機を速やかに帰してくれ」などと訴えた。
佐喜真市長も、同局の武田博史局長と面会し、「オスプレイ配備の即時撤回」と「普天間飛行場の即時閉鎖・返還」を求めた。「普天間飛行場の返還合意から16年が経過し、何ら進展もない。市民の基地負担の限度をはるかに超える」との要請書を読み上げた。
岩国基地には7月から12機が駐機し、9月21日から準備飛行(試験飛行)が繰り返された。当初9月28日から移動を予定したが、台風17号の影響で延期していた。米海兵隊は1日、「普天間に到着後、通常訓練を始める」と発表。月内にも本格運用が始まる計画だ。
普天間飛行場の野嵩(のだけ)ゲート前では1日早朝から抗議集会があり、那覇や名護の市長、超党派の県議、国会議員らも参加した。
配備に反対する市民らは9月27日から、実力行使で基地機能をまひさせようと、車をバリケード代わりにして主な三つのゲートを次々と封鎖。30日には県警が強制排除する異例の事態になっていた。