米軍岩国基地(山口県岩国市)に一時駐機していた新型輸送機MV22オスプレイ3機が6日、普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備された。これで、今年配備される予定の全12機が普天間にそろった。米海兵隊は順次、沖縄などで本格的な訓練を始める。仲井真弘多(ひろかず)・沖縄県知事と佐喜真淳・宜野湾市長は9日、野田佳彦首相に会い、配備の見直しを求める。
3機は6日午後0時25分ごろに岩国を離陸し、午後3時前に普天間へ着いた。7月に12機が岩国に陸揚げされ、うち9機が今月1、2日に普天間に飛来。残る3機は部品交換の必要などから遅れていた。
オスプレイは老朽化したCH46ヘリの後継機。プロペラの角度を変えることで、飛行機と同じ「固定翼モード」、ヘリコプターのように垂直に離着陸する「ヘリモード」、その中間の「転換モード」で飛ぶ。
日米政府は9月、飛行ルールに合意。ヘリモードでの飛行は運用上必要となる場合を除き、米軍基地内に限る▽転換モードの時間を可能な限り短くする、などの内容だが、基地の外をヘリモードで飛ぶ例が相次ぎ、沖縄の反発が続いている。
米国防総省は6月の「接受国通報」で10月初旬から12機を本格運用するとしており、大枠では予定通りに配備が進んだことになる。さらに12機を来夏に普天間へ配備する方針だ。
米海兵隊によると、オスプレイは今後、沖縄本島などに点在する50カ所のヘリ着陸帯での即応訓練▽模擬甲板のある伊江島補助飛行場(沖縄県伊江村)での着陸訓練▽本島北部での高度15〜60メートルの超低空飛行訓練▽キャンプ富士(静岡県)や岩国基地への短期展開▽東北から奄美群島にかかる低空飛行ルートでの訓練などをする予定だ。