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辺野古に新種?海藻4種 「埋め立てれば絶滅の恐れ」

2010年7月16日10時19分

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写真ウミウチワの仲間=大葉英雄・東京海洋大助教提供

写真扇のような形をしたウミウチワの仲間=大葉英雄・東京海洋大助教提供

写真イソノハナの仲間=大葉英雄・東京海洋大助教提供

写真イソノハナの仲間=大葉英雄・東京海洋大助教提供

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 米軍普天間飛行場の移設先として日米が合意した沖縄県名護市辺野古周辺の海域で、新種とみられる海藻が4種見つかった。東京海洋大学の大葉英雄助教(熱帯海藻学)らの調査で分かった。研究チームは「今回見つかった海藻は分布域が限られている可能性が高い。埋め立てをすれば、絶滅は避けられないだろう」としている。

 調査は、太平洋のサンゴ礁海域の海藻類を対象とした分布研究の一環。辺野古崎沿岸を含む大浦湾の計約10カ所で、3〜4月に行った。

 水深30メートルまで潜水して標本を集め、計182種の海藻・海草類を確認した。新種とみられるのは5種。このうち褐藻の一種で扇のような形をした高さ5〜6センチのウミウチワの仲間や、紅藻の一種で高さ10〜25センチのイソノハナの仲間など4種が、辺野古崎の東岸に集中していた。一つの海域から新種候補の海藻が4種も見つかるのは異例だという。

 現場海域は穏やかな内湾だが、水深50メートルを超す深みもあるなど海底の地形が複雑だ。チームは、こうした特殊な環境に適応した海藻の数々が、閉鎖的な湾内で生き延びてきたとみている。このため、見つかった海藻は、琉球列島の中でもこの海域にだけ分布している可能性があるという。近く調査結果を論文にまとめる予定だ。

 日米は辺野古につくる代替施設の工法の検討を8月末までに終える予定で、埋め立てに絞る方針。大葉さんは「埋め立て方針が決まり、これらの海藻が発見されてすぐに絶滅してしまうとすれば、非常に残念だ」と話している。(山本智之)

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