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〈メディア激変9〉生まれつきデジタル―2 「読者」が教えてくれる

2010年4月9日20時48分

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写真梅崎健理くんはノートパソコンとアイフォーン、充電池を持ち歩いている=福岡市博多区、金子淳撮影

 「ツイッターがグーグル化しているんですよ」

 福岡の高校生、梅崎健理くん(16)は、ツイッターの特徴をそう話す。

 今、梅崎くんのツイッターは、8000人を超すフォロワー(読者)がいる。すると、「質問を投げかけたら、誰かが何かしら返答してくれる。意見を求めたりもできる」。

 グーグルのサービスを使った機械的な検索ではなく、梅崎くんのフォロワーが持っている情報によって、人間的な検索機能が、ツイッターを通して可能になっているということだ。

 「将来、起業したい。いろんな人と知り合って、いろんな話を聞きたい」

 梅崎くんには、そんな希望がある。ツイッターでは、経営者から企業の社会貢献のことなどを、真剣に教えてもらうこともある。

 1件の投稿で30件、多い時には100件近い反応も。その速さと量に、「メディア力」を感じることもあると言う。

 今起きている情報をチェックするのには、ツイッターは便利だと思う。交通情報やスポーツのニュースなどは、「ツイッターの投稿の流れを見ていればわかる」と梅崎くん。

 小型のノートパソコン、アイフォーン、充電池6本。梅崎くんが持ち歩く機器だ。朝、バス通学の40分間と、放課後。ブログやニュースサイトの更新がわかる「RSSリーダー」や、グーグル・ニュース、ツイッター、電子メールをチェックするのが日課だ。

 ツイッターを本格的に始めるきっかけになったのは、ネット生中継で注目を集めたブログ「ケツダンポトフ」の「そらの」佐藤綾香さん(22)だ。昨年6月、アイフォーンの新製品発売イベントで、佐藤さんがツイッターと連動させながら、ネット生中継をしているのを見て、「その発信力がすごい」と思ったと言う。

 そして、行政刷新会議「事業仕分け」の様子も、佐藤さんのネット生中継で見ていた。

 ただ、ツイッターに頻繁に投稿を始めても、しばらくは反応らしい反応もなく、「面白くなかった」。

 そこで、ある「作戦」を思いつく。地元・福岡の人たちを、積極的にフォローし始めたのだ。東京の有名人がつぶやく山手線の運行状況は、自分にはまったく関係がない。だが、福岡の人同士なら、天候や交通情報などの話題でも、共感を得ることができるはず。

 そこから少しずつ、梅崎くんの、ツイッターと現実の「人のつながり」が広がっていく。(編集委員・平 和博)

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