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〈メディア激変38〉発祥の地から―5 世界中の言語を目指せ

2010年5月28日20時26分

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写真各国語版をつくるチームとミーティングをする松沢由香里さん=米サンフランシスコのツイッター本社、藤写す

 毎日約30万人のペースで利用者が増え続けているツイッター。言いたいことを書き込むだけでなく、知りたいことを手軽に調べることができるツールでもある。

 「ツイッターでの検索件数は、1日6億件にのぼる」。4月半ば、米サンフランシスコ。ツイッターを利用するためのソフトの開発者を対象にした会議で、共同創業者のエバン・ウィリアムズさん(38)やビズ・ストーンさん(36)らは、検索ツールとしてのツイッターの浸透ぶりを強調した。

 利用者が知りたい言葉を入力して、検索をかけるだけではない。自分のページに質問を書き込めば、そのテーマに関心のある人が見つけて答えてくれる。回答の真偽はともかく、ネット上で不特定多数の力を借りて仕事を進める、今はやりの「クラウドソーシング」の手法を、利用者が実践している。

 ツイッター自身も、「クラウド」を各国語版の展開のために使っている。

 「皆さんの力を貸してください!」

 3月下旬、ツイッターの公式ブログの日本語版に、こんな呼びかけが載った。ツイッターの英語表現を日本語に翻訳するボランティアを募るためだ。日本語版の利用者に、今ある用語をよりこなれた日本語訳にする知恵を出してもらいつつ、これから繰り出す英語のうまい訳語も、編み出してもらう。コスト削減にもなる。

 応募用のサイト(http://twitter.com/translate)には、中国語や韓国語、ポルトガル語、アラビア語など約40言語の募集項目もある。現在、日英のほかスペイン語、仏伊独語と計六つの言語で展開する公式ページを、他言語にも広げるためだ。

 このところツイッターの利用者は、英語圏以外での増加が著しい。2009年6月に45%弱だった米国以外の利用者の割合は、今年4月には60%以上に達している。

 英語版でも、他の言語で書き込むことはできる。「でも、自分が普段使っている言葉のページがあれば、もっと使いやすくなる」と国際担当ディレクターの松沢由香里さん(33)。それを米国発の翻訳ではなく、「地元の人がいいと思うもの、地元らしい微妙な言葉遣いで提供していきたい」。

 ツイッターは、誰もが利用ソフトを作れるように基本技術を公開しており、既に様々な言語を使った約10万のソフトが存在する。書き込みの約75%は、そうしたソフトからだ。

 「世界の言語を網羅する次世代の通信手段」――。それが目指す姿だ。(藤えりか)

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