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〈メディア激変202〉模索する企業―1 ブロガーの波及力

2011年2月4日17時54分

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写真蛯原友里さん、押切もえさんら有名モデルの写真を撮る女性ブロガーら=東京・恵比寿

 昨年末、東京・恵比寿のウェスティンホテル。大音量の音楽が流れるステージで、蛯原友里さんら人気モデルが、笑顔で手を振る。約900人の女性が、携帯電話やデジタルカメラを頭上に掲げ、写真を撮っていた。

 大手ネット広告会社サイバーエージェントが、小学館の女性誌「AneCan」と共同で企画したブロガー向けイベント。サントリーやライオンなど9社が協賛し、5社がブースを出店した。自社商品やブランドについて、ブログに書いてもらうのが狙いだ。撮影された写真は、瞬時に彼女たちのブログに投稿される。

 会場の一角に、エアコン大手のダイキン工業のブースがあった。壁はピンク。水玉をイメージしたキャラクター「ぴちょんくん」が並ぶ。

 同社は、4年前からブロガーをPRに活用している。ダイキンの酒井茂孝・商品企画担当課長(43)は「100人のブロガーが記事を書き、300人が読めば、3万人に広がる。その波及力が魅力だった」と話す。以前は顧客の大半が男性だったが、ブログやキャラクターを前面に打ち出す戦略を続けた結果、女性の購入者も増えたという。

 サイバーエージェントが無料のブログサービス「アメーバ」を始めたのは2004年。現在、登録数は1300万アカウントで、6割が女性だ。「アメーバ」の中にさらに女性向けの会員制サービスを設けており、そこには約4万人が登録する。彼女たちは、他の会員のブログの読者であり、発信者でもある。ブログのページ閲覧数の上位20人が「プラチナブロガー」、上位170人が「ゴールドブロガー」と呼ばれる。プラチナブロガーは、1日十数万ページビューをはじき出す。

 発信力のある一般女性のブロガーに、ネタを提供する、女性たちは、発信することで様々な情報が入る――。そんな好循環で、ブログを使った企業PRは広まった。

 ただ、変化が速いのも、ネットメディアだ。米国発のフェイスブックやツイッターなど、ソーシャルメディアと呼ばれるサービスが急速に広がっている。酒井氏は「ブログ単体の費用対効果は、以前より落ちている。続けるべきか、フェイスブックのような新しいメディアを使うのか、再検討する段階に入った」という。

 サイバーエージェントの小池政秀・アメーバ事業本部ゼネラルマネージャー(35)は「数年前はブログがあれば良かったが、今は一機能になっている。今年はスマートフォンへの対応を強化し、ソーシャルメディアとも組めるところは組んで対応する」と話す。(五十嵐大介)

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