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〈メディア激変203〉模索する企業―2 フェイスブックで世界へ

2011年2月4日17時58分

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写真サティスファクション・ギャランティードのファンページには、23万人以上のファンが集う(画像の一部を修整しています)

 利用者が6億人に迫る、世界最大のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、米フェイスブック(FB)。エジプトなどの反政府デモで広く使われ、波及力の強さを見せつけた。その巨大なメディアを使い、世界に直接情報を発信しようとする日本企業が出てきた。

 国内アパレル大手のユニクロは、2020年に「売上高5兆円」という壮大な計画を掲げる。知名度の低い海外市場の開拓は、最優先課題だ。広報担当の長谷太介さん(35)は「海外は言語の壁があるので、音楽や動画などを使った楽しいページ作りを心がけている」と話す。

 ユニクロは2008年、企業などがFB上に自由に作れる「ファンサイト」を米国で立ち上げた。その後、英国、台湾、マレーシアでも開設、世界で15万人超のファンを持つ。最大は台湾で9万人。日本は約2万人いる。

 FBはサイトでなく、「プラットホーム」と呼ばれることが多い。そこでの人間関係をネット上の様々な場所で生かすことができるからだ。例えば、ある人がユニクロのページで気に入った服を見つけた際、「いいね」ボタンを押せば、自分の友人たち全員にその服のことを知らせることができる。長谷さんは「井戸端会議がそうだったように、昔から人は知っている情報を伝えたい習性がある。指一本で情報を世界に飛ばせるFBを使わない手はない」と話す。

 無名のファッションブランドながら、ユニクロをしのぐ数の「ファン」を集めた日本企業もある。「satisfaction guaranteed(サティスファクション・ギャランティード)」。ファンの数は23万人。その9割がアジアを中心とした海外だ。

 ブランドを運営するエスワンオー(東京都目黒区)は、もともとネット広告企業で、コンサルティングを手がけていた。2007年、佐藤俊介社長(32)が「自分たちが事業で実績を作れば、堂々と指南できる」との思いから、学生時代からの趣味だった服の事業を立ち上げた。

 狙いは成長が著しく、FBも普及している東南アジアだ。08年に東京・代官山に店を出し、10年2月にFB上にファンページを作った。佐藤さん自ら英語で発信したり、外国人が好みそうなカタカナでロゴを作ったりして、ファンを増やした。その声をもとに出店地の検討を重ね、昨年10月にはシンガポールに出店した。

 人と人のつながりで情報を広げるソーシャルメディアに、企業の期待は高まる。FB日本代表の児玉太郎さん(33)は「幅広い業界から引き合いがある。今年を日本のソーシャルメディア元年にしたい」と話す。(五十嵐大介)

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