「建国義勇軍」などと名乗るグループによる一連の事件で、警視庁などの合同捜査本部は13日、野中広務・元自民党幹事長の事務所など11カ所へ銃弾入りの封書を郵送したとして、刀剣愛好家団体「刀剣友の会」幹部2人を脅迫容疑で逮捕した。また、東京・一ツ橋の日本教職員組合本部での不審物設置など6事件に関与したとして、同会会長の村上一郎容疑者(54)=銃刀法違反などの罪で起訴=ら7人を銃刀法違反(発射)や脅迫の疑いで再逮捕した。
新たに逮捕されたのは、東京都墨田区墨田5丁目、同会顧問の歯科医師長沢太郎(44)と愛知県岡崎市六供町、同会理事の会社員森川正弘(56)の両容疑者。
調べでは、長沢容疑者らは02年11月〜03年11月、東京都千代田区の社会民主党本部や野中氏の事務所など11カ所に、脅迫状や銃弾などを入れた封書を郵送した疑い。長沢容疑者は調べに「中身をよく知らないまま投函(とうかん)した」と供述、森川容疑者は、村上容疑者が考えた文章をパソコンで清書したことを認めているという。
脅迫文や銃弾は村上容疑者が用意し、封書を長沢容疑者ら数人の幹部に送ってから、各地に郵送させていたという。
(01/13 13:30)
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