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「公約は選挙の時の党の考え方」4日の鳩山首相(2)

2010年5月4日19時6分

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 沖縄での主な日程を終えた鳩山由紀夫首相が4日夕、名護市内で記者団に語った内容は、以下の通り。

 【反対意見に直面】

 ――道中で反対意見に囲まれた。反対意見をどう考えるか。また普天間飛行場を一部県内に移設する方針に変わりないか。

 「はい、大変厳しい一日だったことは、あの、その通りであります。やはり、県民の皆さん、この普天間の移設に関しては、最低でも県外にしてほしいという思いを、ほとんどの方から伺いました。そこまで皆さんがお考えになっていうことの、厳しさを改めて実感をいたしました。ただ私は、やはり住民の皆さんとこのように、対話などもすることができましたし、来て良かったと、率直にそう思っています。厳しかったけれども、来て良かったと」

 「私の思いというものも、まず、理解はなかなか頂けなかったとは思います。しかし、自分としても、やはり、例えばこの国の平和を考えたときに、日米同盟の将来を思うにつけ、どうしても一部はご負担を、まだお願いをしなければならないという考え方を、それぞれ申し上げたところでございます。これは、考え方に変わりはありませんが、ただ、なかなかご理解を頂いていないものですから、これからも住民の皆さん、あるいは仲井真知事さんをはじめ、しっかりと意見交換をしていきながら解決をしていきたいと思っています」

 【公約違反の責任】

 ――(最低でも県外という)公約を覆したことの政治責任はどう考えるか。

 「公約、という言い方はあれです。私は、公約というのは選挙の時の党の考え方ということになります。党としては、という発言ではなくて、私自身の代表としての発言ということであります。その自分の発言の重みというものは感じております。ただ、やはり、今、先ほどから申し上げておりますように、普天間の危険性の除去と、それから沖縄の負担の軽減というものをパッケージで考えていくときに、どうしても一部ご負担をお願いせざるを得ないというところ、これからもしっかりと皆さん方との意見交換の中で模索をして、解決をして参りたいと思っています」

 【くい打ち方式】

 ――今日辺野古の海を見たが、くい打ち桟橋方式は、「自然への冒涜(ぼうとく)」にあたらないか。

 「うん、これはまだ、今日も辺野古の海を拝見して、大変きれいな海だと思います。従って私はまだ、どこにという、この件に関して移設先を決めているということではありませんが、どのような状況であっても、大事なことは環境を守ると、環境というものに最大の配慮をしていく必要があると思っております。その一環の中で、桟橋という話が、あー、これは新聞紙上に載っている話でありますが、まだそれが確実になったとかいう議論ではありません。一番大事なことは、当然、この国の環境を守りながら、平和を維持していくために、どういう対策があるかということを、国民の皆さん全員で考えていかなきゃならない、その先頭に立って、私自身が考えなきゃならんことだと思っています」

 【県民期待との食い違い】

 ――選挙で「最低でも県外」とおっしゃって、県民の期待も高まった。今回、「申し訳ない」「すべて県外は難しい」という発言もあるが、今日の考え、県民の思いに答えられるか。整合性とどうはかるのか。

 「まず、沖縄の県民の皆さんに、こちらにお邪魔をして、いろんなお話を伺いながら、改めて、もっと早く来いというお気持ちも含めて、おわびを申し上げに参りました。その思いが伝わったどうかということになれば、そう簡単に、一度で十分に伝わったとは、思っておりません。それだけに、また皆さん方と意見交換をできるような機会を、これからも持ちたいと思っています」

 「え、自分自身の気持ちと、それから県民のみなさま方のお気持ちの中で、まだ乖離(かいり)があることは認めます。ただ、決して、私は、沖縄の皆さま方に対して、まあ、歴史的にたいへんある意味で屈辱的な状況の中で、例えば基地を、自分たちの土地を接収されて、強引につくられてしまったという歴史的な事実があるかと思っています。そういった思いというものが強くあるだけに、むしろ、そのお気持ちにこたえるために、沖縄の県民の皆さん方のご負担を、少しでも和らげることができないかという一心で、本来ならもう、ある意味で前政権がなさったことなんだからということで、昨年のうちに結論を出してしまえば、あるいはそれで、私は終わった話にはならないと思ってますが、一つの結論は出せたかも知れませんが、私にはとてもそれをやるという思いにはならなかった。それだけに、なかなか県民の皆さん方にご理解をいただけないですが、これからもおわびを含めてお邪魔をして、そして、皆さん方のご理解を少しでも深めていただけるように努力して参りたいと思います」

 【抑止力認識の変化】

 ――抑止力、日米同盟の重要性を話したが、それは去年の時点ではそのような認識が浅かったと言うことか。県民への十分な説明になっているか。

 「あの、私は海兵隊というものの存在が、果たして直接的な抑止力にどこまでなっているのかということに関して、その当時、海兵隊の存在というもの、そのものを取り上げれば、必ずしも、抑止力として沖縄に、存在しなければならない理由にはならないと思っていました。ただ、このことを学べば学ぶにつけて、やはりパッケージとして、すなわち海兵隊のみならず、沖縄に存在している米軍の存在全体の中での海兵隊の役割というものを考えたときに、それがすべて連携をしていると。その中での、抑止力というものが維持できるんだという思いに至ったところでございます。それを浅かったと言われれば、あるいはその通りかも知れませんが、海兵隊に対する、その存在のトータルとしての連携の中での重要性というものを考えたときに、すべてを外に、県外、あるいは国外に出すという結論には、私の中でならなかったと言うことであります」

 ――総理、総理。

 (秘書官=ありがとうございます。終わります)

 【徳之島への移転】

 ――遠くにすべてを移すことは不可能と判断した、という発言。徳之島は訓練移転だけか、部隊の移転も?

 「私はまだ、徳之島の町長さん方にもお目にかかっていない段階であります。従って結論は出てはいない段階ではあります。しかしやはり、何らかの形で徳之島の皆さま方に、ご負担をお願いしたい。沖縄の皆様方のご負担を、いくらかでも和らげるための徳之島の活用というものに、ご協力を願えないかと。その中で、徳之島の皆さん方のご理解を、できる限りいただきたいということでありますので、これから、徳之島の町長さん方にお目にかからしていただく機会がありますので、その時に申し上げたいと思っておりまして、今ここで結論が出ている話ではありません。恐縮です」

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