現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. 特集
  3. いじめと君
  4. いじめられている君へ >
  5. 記事
2012年7月17日22時52分

印刷用画面を開く

mixiチェック

このエントリーをはてなブックマークに追加

いじめられている君へ

《いじめられている君へ》白石昌則さん

写真:白石昌則さん拡大白石昌則さん

■話せば味方増えますよ

 いじめを受けた経験は、人をやさしくさせます。少なくとも、痛みを知るあなたが誰かをいじめることはないでしょう。もし誰かがいじめられていたら、どんな偉人の名言よりも説得力のある、救いの言葉をかけてあげることができるでしょう。あなたは世の中に必要とされているんです。

 独りで考え込んでいる場合ではございません。ましてや死のうとしている場合では全くございません。

 と言ってはみたものの、いじめられている本人は本当につらいのだし、「いじめを乗り越えればやさしくなれる」と言われても、簡単にはいきませんよね。

 どうでしょう。その悩みを誰かに打ち明けてみては。いじめられることは恥ずかしいことじゃありませんよ。ささいなきっかけで誰にでも起きうるんです。

 あなたが受けたいじめを知れば、世の中のほとんどはあなたの味方をします。話せばどんどん味方は増えます。いじめが解消され、あなたが他の子を助ける側に回ってくれたら、どんなに心強いことでしょう。

 2005年、大学生の相談に私が答える問答集「生協の白石さん」が出版されました。その中に「もういやだ 死にたい」という学生の相談があります。私はこんな回答を載せました。

 「人間は他人の生死に関し、呆(あき)れる程(ほど)、無力で無関心なものです。本人にとっては深刻な問題なのに、何だか悔しいじゃないですか。生き続けて、見返しましょう!」

 これが学生の心にどれだけ響いたか、私には分かりません。あなたなら「死にたい」という学生にどんな回答をしますか。きっと、もっともっと温かい言葉になるような気がします。(「生協の白石さん」著者)

検索フォーム

おすすめ

「絆」が見直されているにもかかわらず、孤立死はなぜ続くのだろうか。

様々な問題をはらむ今回のいじめ自殺問題を考える。

被害生徒は自殺を選ぶしかないのか。学校、教育委員会の『トンデモ対応』を告発!

数々のヒット作品で知られる楳図かずおが恐怖作品を生みだした背景とは。

教育現場、発展したネットの力…いじめになすすべもない日本社会の姿が見えてくる。

制度の隙間で孤立し、罪を犯してしまった人たちを救う手立てはないのか。


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介

アンケート・特典情報

朝日新聞社会部 公式ツイッター