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2012年7月29日22時49分

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いじめを見ている君へ

《いじめを見ている君へ》志茂田景樹さん

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写真:志茂田景樹さん拡大志茂田景樹さん

■今の無力感 はき出して

 あなたは今、無力感を持っているんじゃないか。いじめられている子を「かわいそう」と思い、いじめている子を「最低だ」と思う。でも、学校はそれを言える場所ではないよね。

 僕のツイッターには今、フォロワーが20万人くらいいて、毎日数百件の悩み相談がきます。そのうち18歳以下は2割くらいかな。いじめの相談もあります。

 今の学校は、とても息苦しい世界だなと思います。僕が10代だったころのいじめは、限度を超したら、クラスという「世論」が「そろそろやめろ」と止めていた。でも今の「世論」は「かかわらないようにしよう」という空気が強い。だから、どんどんいじめはひどくなる。先生は守ってくれないかもしれない。そうすると、あなたが1人でいじめられている子を守るのはとても難しい。

 僕は、あなたができることをやればいいと思う。たとえば、いじめられている子に「つらかったら学校休んだら? お父さんやお母さんに相談してみなよ」って、そっと言ってあげる。学校って、ひどいいじめを我慢してまで行く場所じゃないです。勉強は学校の外でもできますから。

 インターネットを使って、いじめがあることを学校の外に知らせるのもいい。マスコミや、頼りにできる大人に届くように。あなたの名前は書かなくていいし、子どもらしい書き方でぜんぜん構わない。

 ネットに書くことは、チクることじゃない。社会への問題提起であり、称えられるべきこと。あなたのその無力感、罪悪感、やりきれなさをはき出す場が必要だと、僕は思う。そして、その発信をちゃんと受け取るのが大人の仕事だと思う。(しもだ・かげき=作家)

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