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2012年7月30日22時44分

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いじめている君へ

《いじめている君へ》マルシアさん

写真:マルシアさん拡大マルシアさん

■親を悲しませないで

 あなたがやってることは正しい? 逆の立場を想像(そうぞう)してみたことある? いい? 1回だけの人生がこれから面白(おもしろ)くなるって時に、つまらないいじめなんてやってる場合じゃないのよ。

 言いにくいけど、いじめの原因は、あなたの親にもあると思う。あなたの家庭で、親子の会話できてる?

 私にも中学生の娘(むすめ)がいる。年頃(としごろ)の子どもの不安やいら立ちを受け止めるのは難しい。

 少し前、娘が学校で周囲から無視されている時期があった。彼女の異変(いへん)に気づいたけど、そのわけを話してこなかった。だから、私は一生懸命(いっしょうけんめい)言ったの。「世界で一番あなたを守りたいと思ってるのは私だから。話したくなったら、絶対に話して」って。幸い、娘はしばらくして元気になり、打ち明けてくれた。こちらの思いを伝えてよかった。

 考えたくもないけど、もし娘がいじめる側になったら、私はいじめられた子と親に土下座(どげざ)して謝る。そして、彼女をとことん叱(しか)る。当然だと思う。でも親にとって、それがどれだけ悲しいことか分かってほしい。

 あなたは今、人生の目的が見つからず、いら立っているのかもしれない。

 私は17歳(さい)の時、歌手になるためにブラジルから日本にやってきた。初めは、いつデビューできるか分からないし、日本の生活にも慣(な)れなかった。隠(かく)れて泣いたし、帰りたいと何度も思った。でも、夢と若いパワーで耐(た)えたら、楽しい出会いと経験がたくさんあった。

 何だっていいのよ。自分の好きなゴールをめざせばいい。他人の評価なんて気にすることないわ。

 いい? 親を悲しませるエネルギーがあるなら、自分の将来のために使って。(歌手)

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