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2012年7月31日22時26分
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いじめを見ている君へ

《いじめを見ている君へ》槙野智章さん

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写真:槙野智章さん拡大槙野智章さん

■クラスに笑顔をさかそう

 僕(ぼく)が所属(しょぞく)しているJ1浦和(うらわ)レッズでは、ホームの埼玉スタジアムで勝つと、選手たちが何万人ものサポーターのみなさんと一緒に勝利の歌を歌います。

 実はこれ、僕がチームメートに提案し、今年から始まったんです。低迷(ていめい)するレッズの雰囲気(ふんいき)を変えたいと思って。

 最初は少し不安でした。今年チームに入ったばかりの僕が余計(よけい)なことを言って、反発(はんぱつ)を買わないかと。でも、勇気を出して一声かけてみたんです。「あんまりやりたくないな」という声もあったけれど、今では恒例(こうれい)行事。選手も楽しんでいるし、スタジアムに一体感が生まれつつあります。

 僕はいじめを見ているのも、結果的にいじめているのと同じだと思います。だって、ほんの一言声をかけるだけでも、いろいろなことががらりと変わるんだから。みんなも、そんな一歩を踏(ふ)み出す勇気を持とう。

 昨年、ドイツリーグのケルンに移籍(いせき)した時、ドイツ語も話せず、友達もいなくてさみしかった。気分を一新させてくれたのが、キャプテンでドイツ代表FWのポドルスキ選手だった。ごはんに誘(さそ)ってくれたり、日本語とドイツ語を教え合ったり。おかげでチームになじめました。

 いじめられている子やいじめている子に個別(こべつ)に声をかけるのは難(むずか)しいかもしれない。クラスのみんなを巻き込んで何かをしたらどうだろう。体育大会や文化祭で盛り上がってもいい。

 僕はチームメートがゴールを決めたら、みんなで踊(おど)って喜びを表現することにしている。それでスタジアム全体がわき上がる。みんなが笑顔になるときが一瞬(いっしゅん)でもあれば、クラスの雰囲気も変わっていきますよ。(まきの・ともあき=サッカー日本代表)

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